新型ウイルスによる感染症が拡大してから2023年まで、プロ野球では「特例2023」のように感染症対策として特例が設けられていました。
2024年からは「特例2024」という名前ではなくなったものの、新たに「NPB感染症特例」という名前でルールとしては残ることが決定しました。
この記事では、新たにできた「NPB感染症特例」の詳細や特例が適用されて抹消された選手について紹介していきます。
NPB感染症特例とは?Q&A形式で紹介
NPB感染症特例のポイント【詳細解説】
ここではNPB感染症特例のポイントを紹介します。
登録抹消後にすぐ復帰できるが、特例2023ほど気軽に使えなくなった
NPB感染症特例の一番の肝となるのは、やはり「対象者は登録抹消されても10日以内に復帰できる」というもの。
引き続き、代替指名選手で選手の補充も可能。
ただし、NPB感染症特例では医師の診断書が必要になっているため、特例2023の時ほど気軽には使えなくなり、かつ登録抹消後すぐに再登録というような運用は難しくなっていると考えられます。
特例2023の時は、発熱や鼻水、のどの痛みが出て「感染しているかもしれない」という状況でも医師の診断書なしで特例抹消が可能。そのため、新型ウイルスに起因しない軽微な体調不良ですぐに回復した場合は翌日にでも復帰可能でした。
一方で、2024年のNPB感染症特例では医師の診断書が必要であるため、軽微な体調不良での抹消は考えにくく、「10日を待たずに1週間で復帰」などはあり得そうですが、極端に早い1日や2日で復帰というような事例は減少すると考えられます。
そもそも診断書が必要というひと手間が増えて、抹消事例自体が減少するかもしれません。
ロースター関連のルールには変更なし
ロースター枠関連のルールは、特例2023の時のものが継続されます。
年 | 出場選手登録人数 | 外国人登録人数 | ベンチ入り人数 |
---|---|---|---|
2019 | 29 | 4 | 25 |
2020 | 31 | 5 | 26 |
2021 | 31 | 5 | 26 |
2022 | 31 | 5 | 26 |
2023 | 31 | 5 | 26 |
2024 | 31 | 5 | 26 |
NPB感染症特例における一軍出場選手登録は31人、外国人登録人数は5人、ベンチ入り人数は26人です。
NPB感染症特例の対象選手・代替指名選手リスト【2024年】
NPB感染症特例が適用されて登録抹消された選手の一覧です。
選手名 | チーム名 | 登録抹消日 | 代替指名選手 |
---|---|---|---|
古賀悠斗 | 西武 | 10月4日 | 牧野翔矢 |
才木海翔 | オリックス | 9月27日 | 髙島泰都 |
内星龍 | 楽天 | 9月15日 | 吉川雄大 |
武岡龍世 | ヤクルト | 9月7日 | 伊藤琉偉 |
栗山巧 | 西武 | 7月17日 | 奥村光一 |
田村伊知郎 | 西武 | 7月17日 | 水上由伸 |
Fコルデロ | 西武 | 7月16日 | 高木渉 |
長谷川信哉 | 西武 | 7月14日 | 蛭間拓哉 |
龍空 | 中日 | 7月10日 | 樋口正修 |
田中正義 | 日本ハム | 7月2日 | 池田隆英 |
ハーン | 広島 | 6月22日 | コルニエル |
岸潤一郎 | 西武 | 6月8日 | 陽川尚将 |
武内夏暉 | 西武 | 6月4日 | 増田達至 |
則本昂大 | 楽天 | 4月14日 | 清宮虎多朗 |
楽天 | 4月13日 | 吉川雄大 | |
ターリー | 楽天 | 4月12日 | 伊藤茉央 |
ヤン | 西武 | 3月29日 | 中村祐太 |
【月別】NPB感染症特例適用による登録抹消者数
3月 | 1人 |
4月 | 2人 |
5月 | 0人 |
6月 | 3人 |
7月 | 6人 |
8月 | 0人 |
9月 | 3人 |
10月 | 1人 |
【球団別】NPB感染症特例適用による登録抹消者数
オリックス | 1人 |
ソフトバンク | 0人 |
西武 | 8人 |
楽天 | 3人 |
ロッテ | 0人 |
日本ハム | 1人 |
ヤクルト | 1人 |
横浜 | 0人 |
阪神 | 0人 |
巨人 | 0人 |
広島 | 1人 |
中日 | 1人 |