メジャーリーグでは全球団に設けられている役職、GM。
GMの優秀さでチームの勝敗が決まると言われるなど非常に重要な役割を担っており、選手顔負けの破格の年俸をもらっているGMもいるほどです。
そこでこの記事では、GMの仕事内容、役割、年収、そして監督との違いについて紹介していきます。
【野球】GMとは?
GMとはジェネラル・マネージャーの略で、チームの編成面の全権を持つ重要な役職です。
【著名なGM①】ブライアン・キャッシュマン
日本で良く知られるGMとして挙げられるのが、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン氏。
1998年から長きにわたりヤンキースGMを務めており、松井秀喜に始まり、井川慶・田中将大・黒田博樹・イチロー・五十嵐亮太など多くの日本人選手の獲得に携わりました。
2023年には山本由伸選手の視察のため日本に訪れるなど、現在もヤンキース副社長兼GMとして精力的に活動しています。
【著名なGM②】ビリー・ビーン
かつてアスレチックスでGMを務めたビリー・ビーン氏も名前が広く知られているGMです。
映画「マネーボール」で、ブラッド・ピットがビーン氏役を演じたことでも話題になりました。
出塁率と長打率を重視した打線に加え、ハドソン・ジト・マルダーの若手三本柱を中心とした投手陣で、一時期はポストシーズン進出常連の強豪チームを作り上げました。
現在はGMを退き、アスレチックスのオーナー付シニアアドバイザーを務めています。
【野球】GMの仕事内容や役割は?
GMはオーナーから与えられた予算内でチーム作りを行うのが主な役割です。
GMと編成本部長の地位はどちらが上?
基本的には、編成面においてオーナーに次ぐナンバー2という立ち位置ですが、球団によっては編成本部長(President of Baseball Operations)を置く場合もあります。
この場合、編成本部長の方がGMより地位が上になります。
編成本部長はGMから昇格する場合が多い。
GMの仕事内容や役割は?
GMは、球団の編成に関わる全てに関わります。
- ロースターのやりくり
- 既存の選手の再契約・放出判断
- ドラフト、トレード、FAでどの選手を獲得するかの判断
- マイナーからどの選手を昇格させるかの判断
- 選手・代理人との契約交渉
など
球団はGMの下に多数のアシスタントやスカウト、データ分析家を雇用し、共に働いています。
GMは裏方の業務だけでなく、選手獲得時の記者会見に同席しコメントするなど「チームの顔」という役割もあります。
【野球】GMの年収はいくら?
メジャーリーグの有名GMは年収が高いことで知られ、億を超えるGMも珍しくありません。
優秀なGMが欲しい球団は多数あり、GMの引き抜きはよくあることです。
著名なGMの年収例と平均年収
年収 | 名前 | チーム |
---|---|---|
500万ドル(6億円) | ブライアン・キャッシュマン | ヤンキース |
400万ドル(4億8000万円) | マイク・リゾ | ナショナルズ |
100万ドル(1億2000万円) | ビリー・ビーン | アスレチックス |
GMの平均年収は30万ドル(3600万円)程度と言われており、キャッシュマンGMも当初は30万ドルの契約でGMとしてのキャリアを開始しました。
【野球】GMと監督の違いは?
GMと監督の違いは、責任範囲の違いにあります。
GM | チーム編成の全ての責任を負う(編成責任者) |
監督 | 試合の指揮の全ての責任を負う(現場責任者) |
2023年のエンゼルスで言えば、GMがミナシアン、監督がネビン。
GMと監督の間に明確な序列はありません。
しかし、GMが用意した戦力をやりくりして戦わざるを得ないという意味で、監督はGMと選手の間に挟まれる中間管理職であると言えるかもしれません。
【野球】GMとは?仕事内容や役割、驚愕の年収額を解説!監督との違いは?【まとめ】
この記事では、GMの仕事内容、役割、年収、そして監督との違いについて紹介しました。
GMとはチームの編成面の全権を持つ重要な役職で、アシスタントやスカウト、データ分析家と共に働いています。
一部の超有名GMの年俸は億を超え、ヤンキースのキャッシュマンGMの年俸は6億円とも言われています。