2023年のパ・リーグは史上稀に見る混戦となり、なんと最終戦でCS進出争いの決着がつくことに。
ここまでもつれることは長いプロ野球の歴史でもかなり珍しく、楽天とロッテの「10.9決戦」は新たな決戦として歴史に名を残しそうです。
この記事では、そんな10.9決戦の予告先発や現在のCS争いの状況を解説し、過去の決戦(10.19、10.8)について紹介していきます。
【2023年】10.9決戦の試合前状況【CSの行方】
10.9を迎える前のパ・リーグのCS争いの状況がこちら。
該当チーム | 現時点での成績 | ゲーム差 | 残り試合数 |
---|---|---|---|
ソフトバンク | 71勝68敗3分 勝率.511 | CS確定 | 1 |
ロッテ | 69勝68敗5分 勝率.504 | 1 | 1 |
楽天 | 70勝70敗2分 勝率.500 | 0.5 | 1 |
10月7日の試合でソフトバンクが引き分けてCS進出が確定したため、残り1枠のCS出場枠をかけてロッテと楽天が激突するのが10.9決戦となります。
10.9決戦の勝敗別最終順位予想
ロッテの勝敗 | 楽天の勝敗 | ソフトバンクの勝敗 | 最終順位 |
---|---|---|---|
勝ち:勝率.5072 | 負け:勝率.4964 | 勝ち:勝率.5142 引き分け:勝率.5107 | 2位:ソフトバンク 3位:ロッテ 4位:楽天 |
勝ち:勝率.5072 | 負け:勝率.4964 | 負け:勝率.5071 | 2位:ロッテ 3位:ソフトバンク 4位:楽天 |
引き分け:勝率.5036 | 引き分け:勝率.500 | 勝ち:勝率.5142 引き分け:勝率.5107 負け:勝率.5071 | 2位:ソフトバンク 3位:ロッテ 4位:楽天 |
負け:勝率.500 | 勝ち:勝率.5035 | 勝ち:勝率.5142 引き分け:勝率.5107 負け:勝率.5071 | 2位:ソフトバンク 3位:楽天 4位:ロッテ |
ロッテは引き分け以上でCS進出が決定します。
しかもロッテは10.9で勝利した上で、ソフトバンクが負ければロッテの逆転2位進出の可能性もある状況。
一方で楽天は勝つしかないため、文字通り総力戦になることが予想されます。
【2023年】10.9決戦の予告先発は?
10.9決戦の予告先発は下記の通りです。
チーム | 予告先発 | 2023年成績 |
---|---|---|
楽天 | 未発表 | – |
ロッテ | 未発表 | – |
【2023年】10.9決戦はどこで見られる?
10.9決戦はテレビ、ネット配信、ラジオで視聴可能です。
テレビ放送
- TBCテレビ1(東北放送)
- NHKBS1
- J SPORTS 2
ネット配信
- DAZN(解説:青山浩二、実況:中田浩光、リポーター:佐々木明奈)
- パーソル パ・リーグTV
- Rakuten TV
- ベースボールLIVE
ラジオ放送
- 東北放送
過去の決戦を振り返る【10.19、10.8、10.2】
2023年の10.9決戦と同様の決戦は、過去に何度かありました。
10.19【近鉄vsロッテ】
10.19は、1988年10月19日の近鉄vsロッテのダブルヘッダーのことを指します。
この年の首位は西武で、2位の近鉄はこのダブルヘッダーを連勝すれば逆転優勝の可能性があるという試合でした。
逆転には引き分けも許されません。
そんな10.19の第1試合は近鉄が4-3で勝利。
第2試合は延長10回4-4の引き分けで決着し、近鉄は惜しくも逆転優勝ならずという結果となりました。
延長は12回までという取り決めだったものの、当時「4時間を過ぎた時点のイニングで打ち切り」ルールがあり、無念の打ち切りとなった。
10.8決戦【巨人vs中日】
10.8決戦は、1994年10月8日の巨人vs中日の試合のことを指します。
この年は最終戦の直接対決を残し、69勝60敗の1位タイで巨人と中日が並んでいる状態。
この10.8の直接対決の結果でリーグ優勝が決まるという、まさに運命の戦いとなりました。
後にアンケートで「最高の試合」第1位に選ばれるほどの名勝負でした。
試合は巨人が6-3で勝利。
巨人は槙原寛己→斎藤雅樹→桑田真澄の3本柱をつぎ込み、執念の投手リレーとなりました。
10.2決戦【2014年:ソフトバンクvsオリックス】
2014年の10.2決戦は、2014年10月2日のソフトバンクvsオリックスの試合のことを指します。
10.2決戦を迎える前のリーグ順位表(抜粋)は以下の通り。
球団名 | 順位 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 残り試合 |
---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1位 | 77 | 60 | 6 | .562 | 1 |
オリックス | 2位 | 78 | 61 | 2 | .561 | 3 |
ソフトバンクは勝てばリーグ優勝、負ければほぼ2位確定の状況で、事実上リーグ優勝チームを決める運命の戦いとなりました。
試合は延長10回までもつれる接戦となり、ソフトバンクが10回裏サヨナラで2-1で勝利。
サヨナラ打を打ったのは2023年シーズンでの引退を表明した松田宣浩選手でした。