横浜ベイスターズ史上最強の外国人選手との呼び声高いロバート・ローズ氏。
現役時代は通算打率.325を誇る強打のセカンドとして横浜の日本一にも貢献しました。
この記事では、ロバート・ローズ氏の横浜・メジャー時代の年俸推移と年度別成績、現在何をしているのかについて紹介していきます。
ロバート・ローズの年俸推移と年度別成績【メジャー/横浜】
ロバート・ローズ氏のメジャー・横浜時代の年俸推移と年度別成績がこちら。
年度(満年齢) | チーム | 年俸 | 打撃成績 |
---|---|---|---|
1989(23歳) | CAL | 820万円 | 14試 率.211 1本 3点 OPS.689 |
1990(24歳) | CAL | 1200万円 | 7試 率.385 1本 2点 OPS1.082 |
1991(25歳) | CAL | 1290万円 | 22試 率.277 1本 8点 OPS.735 |
1992(26歳) | CAL | 1500万円 | 30試 率.214 2本 10点 OPS.640 |
1993(27歳) | 横浜 | 3600万円 | 130試 率.325 19本 94点 OPS.915 |
1994(28歳) | 横浜 | 6000万円 | 130試 率.296 15本 86点 OPS.817 |
1995(29歳) | 横浜 | 8000万円 | 130試 率.315 22本 97点 OPS.909 |
1996(30歳) | 横浜 | 1億500万円 | 126試 率.304 16本 86点 OPS.842 |
1997(31歳) | 横浜 | 1億2000万円 | 130試 率.328 18本 99点 OPS.984 |
1998(32歳) | 横浜 | 2億円 | 124試 率.325 19本 96点 OPS.938 |
1999(33歳) | 横浜 | 2億4000万円 | 134試 率.369 37本 153点 OPS1.093 |
2000(34歳) | 横浜 | 4億7000万円 | 135試 率.332 21本 97点 OPS.957 |
- CAL:カリフォルニア・エンゼルス
異次元の打撃力を誇った二塁手
1985年のMLBドラフト5巡目でカルフォルニア・エンゼルス(現ロサンゼルス・エンゼルス)に入団したロバート・ローズ氏。
エンゼルスでは2Aで打率.359という好成績を残すなどプロスペクトとして期待されていましたが、故障や不運なバス事故での怪我などがありメジャーに定着できませんでした。
マイナー時代はセカンド・サード・ショートを主に守り、メジャーではセカンドを中心にサード・ファースト・外野などユーティリティープレイヤー的な扱い。
1993年に日本に移籍してからは打撃力が開花。
NPB通算打率.325を誇る巧打と勝負強さが魅力の二塁手として、横浜の日本一にも貢献しました。
1999年に記録した153打点はNPB歴代2位の記録です。
- 首位打者:1回 (1999年)
- 打点王:2回 (1993年、1999年)
- 最高出塁率:1回 (1997年)
- 最多安打:2回 (1999年、2000年)
- ベストナイン:6回 (1993年、1995年、1997年~2000年)
- ゴールデングラブ賞:1回 (1998年)
- オールスターゲーム出場:4回 (1995年、1997年、1999年、2000年)
横浜での最終シーズンとなった2000年も文句なしの好成績を残しましたが、年俸の折り合いが付かず退団。
自身最高年俸額は4億7000万円(タイトル料込み)でした。
ロバート・ローズの横浜・メジャー時代の生涯年俸は?
ロバート・ローズ氏の横浜・メジャー時代の生涯年俸は13億5910万円です。
項目 | 年俸額(日本円) |
---|---|
MLBでの年俸総額 | 4810万円 |
NPBでの年俸総額 | 13億1100万円 |
生涯年俸 | 13億5910万円 |
ロバート・ローズの引退理由や現在は?
ロバート・ローズ氏は2000年シーズンをもって横浜ベイスターズを退団。
その後はどの球団にも所属せずにトレーニングを継続し、2002年オフにはロッテに1年契約で入団したものの、来日からわずか28日で退団し引退となりました。
引退理由は「野球への情熱がなくなった」と語ったようにモチベーションの低下と股関節の違和感と言われています。
横浜退団後にはアメリカ・コロラド州に家を建て、子供の面倒を見ながら高校野球チームのコーチとして指導。
自身ではその期間を「主夫」と称していました。
約12年間「主夫」として過ごした後、2013年からレンジャーズやオリオールズのマイナーチームでのコーチとして活動。
- 2000年~2012年:高校野球コーチ(米・コロラド州)
- 2013年:レンジャーズ傘下A級「スポケーン・インディアンス」打撃コーチ
- 2014年:レンジャーズ傘下A級「ヒッコリー・クロウダッズ」コーチ
- 2015年~2016年:レンジャーズ傘下A+級「ハイデザート・マーベリックス」打撃コーチ
- 2017年:レンジャーズ傘下A+級「ダウンイースト・ウッドダックス」打撃コーチ
- 2018年:オリオールズ傘下A級「デルマーバ・ショアバーズ」打撃コーチ
- 2019年:オリオールズ傘下A+級「フレデリック・キーズ」打撃コーチ
2019年にコーチ陣の顔ぶれを一新するために契約が更新されなかったタイミングで、新型コロナウイルスが到来。
新しくコーチ職を探すのにワクチン証明が必要となっていましたが、「そこまでする必要がない」と考えていたローズ氏はそこからコーチ職から離れています。
現在フリーの立場のローズ氏に、ベイスターズのコーチをしてほしいという声も多数あります。
2023年現在は来日して、様々なYouTubeやイベントに出演。
2024年からは独立リーグ・火の国サラマンダーズの監督を務めることになっていましたが、家庭の事情により2月中に退団となりました。