オリックス・バファローズが獲得した新外国人投手、アンドレス・マチャド投手。
この記事では、マチャド投手のMLB時代の年俸推移と年度別成績、球種や評価の観点からどんな投手なのかについて紹介していきます。
マチャドの年俸推移と年度別成績【メジャー/オリックス】
アンドレス・マチャド選手の年俸推移と年度別成績がこちら。
年度(満年齢) | 所属 | レベル | 年俸(日本円) | 成績 |
---|---|---|---|---|
2011(18歳) | KCR | ルーキー | 73万円 | 7試 0勝0敗 防4.66 |
2012(19歳) | KCR | ルーキー | 73万円 | 15試 2勝1敗4S 防2.87 |
2013(20歳) | KCR | ルーキー | 73万円 | 12試 0勝8敗 防8.34 |
2014(21歳) | KCR | ルーキー | 73万円 | 7試 1勝2敗 防4.67 |
2015(22歳) | KCR | – | 73万円 | 出場なし |
2016(23歳) | KCR | ルーキー | 73万円 | 13試 2勝4敗 防3.99 |
2017(24歳) | KCR | A+, 2A, 3A MLB | 1100万円 | マイナー:29試 8勝9敗2S 防4.54 MLB:2試 0勝0敗 防22.09 |
2018(25歳) | KCR | 2A, 3A | 126万円 | 37試 2勝7敗9S 防5.53 |
2019(26歳) | KCR | 3A | 126万円 | 44試 3勝2敗3S 防2.89 |
2020(27歳) | KCR | – | 126万円 | マイナー開催なし |
2021(28歳) | WSH | 3A MLB | 3100万円 | 3A:11試 0勝0敗 防3.68 MLB:40試 1勝2敗 防3.53 |
2022(29歳) | WSH | 3A MLB | 6600万円 | 3A:13試 0勝0敗 防5.82 MLB:51試 2勝0敗 防3.34 |
2023(30歳) | WSH | 3A MLB | 4800万円 | 3A:24試 1勝0敗3S 防4.08 MLB:44試 4勝1敗 防5.22 |
2024(31歳) | オリックス | NPB | 1億3500万円 | – |
- KCR:カンザスシティ・ロイヤルズ
- WSH:ワシントン・ナショナルズ
マイナー暮らしほぼ10年の苦労人
マチャド投手はマイナー歴10年の苦労人で、自身最高年俸は2022年の6600万円。
マイナーではマイナー基準の最低保証年俸(下記)が定められており、かなり低い給料に抑えられます。
2021年に多少改善されましたが、それでもかなり低い水準です。
レベル | 2020年までの年俸 | 2021年以降の年俸 |
---|---|---|
A | $6,090(約73万円) | $10,500(約126万円) |
AA | $7,350(約88万円) | $12,600(約151万円) |
AAA | $10,542(約126万円) | $14,700(約176万円) |
そんな厳しいマイナーから這い上がり、2021年からメジャーで3年連続40登板以上を記録。
とはいえ、サービスタイムがまだ2年弱で年俸が跳ね上がるのはまだ先という状態での日本挑戦となりました。
アンドレス・マチャドの生涯年俸は?【日本円】
アンドレス・マチャド選手の生涯年俸は2億9916万円です。
項目 | 日本円 |
---|---|
MLB総年俸額 | 1億6416万円 |
NPB総年俸額 | 1億3500万円 |
生涯年俸 | 2億9916万円 |
【オリックス】マチャドの球速・球種や投球割合、評価は?
アンドレス・マチャド投手のメジャー時代の球種・平均球速・投球割合のデータがこちら。
年度(満年齢) | ストレート 投球割合(平均球速) | スライダー 投球割合(平均球速) | チェンジアップ 投球割合(平均球速) |
---|---|---|---|
2017(24歳) | 57.9%(154キロ) | 23.2%(140キロ) | 18.9%(145キロ) |
2021(28歳) | 70.8%(152キロ) | 19.1%(136キロ) | 10.0%(141キロ) |
2022(29歳) | 64.5%(153キロ) | 20.0%(140キロ) | 15.5%(143キロ) |
2023(30歳) | 59.3%(155キロ) | 13.2%(142キロ) | 27.5%(145キロ) |
ストレートは4シームと2シーム(高速シンカー?)を投げており、どちらもほぼ球速は同じで、近年は高速シンカーの方が割合が大きい。
高速シンカーは球速が速い&変化幅が大きく三振を奪えるレベルだが、日本の公式球でどういう変化をするのかは未知数。
年々平均球速が上昇してきていますが、直球一辺倒というわけではなくチェンジアップの投球割合が急増。
これは球種ごとの質(runs above average)を見ると、チェンジアップが一番質が高いという結果によるものと推測されます。
【制球が改善】うまくいけばセットアッパーを任せられる
外国人の速球派投手で気になるのがコントロール。
アンドレス・マチャド投手のコントロール関係の指標を見ると、このようになります。
年度 | 投球回 | BB/9 | K/BB | K/9 |
---|---|---|---|---|
2017(24歳) | 3.2 | 7.4 | 0.33 | 2.5 |
2021(28歳) | 35.2 | 3.8 | 2.00 | 7.6 |
2022(29歳) | 59.1 | 3.9 | 1.77 | 7.0 |
2023(30歳) | 50.0 | 2.3 | 3.31 | 7.7 |
基本的には三振も奪えるが四球も多いタイプ。
ところが、2023年は奪三振率を高めた上で与四球率を大幅改善し、K/BBが3.31と優秀な値になりました。
このコントロールが維持できれば、150キロ台後半の剛速球かつコントロールもまとまった良いリリーバーであると言え、セットアッパーも安心して任せられそうです。