プロ野球のニュースで頻繁に出てくる言葉、『貯金』と『借金』。
「貯金と借金ってお金のこと?」と思われる方も多いかもしれません。
この記事では、プロ野球における貯金と借金の意味を解説し、歴代記録や優勝に必要な貯金数について紹介していきます。
【プロ野球】貯金・借金とは?意味を解説!
プロ野球において貯金とは勝ち越している数、借金とは負け越している数を意味します。
【プロ野球】貯金と借金の具体的な計算例
貯金と借金の数は、シンプルに「勝利数-敗北数」で求められます。
計算結果がプラスであれば貯金、マイナスであれば借金です。
- 80勝60敗のチーム:80-60=20の貯金
- 40勝100敗のチーム:40-100=60の借金
- 70勝70敗のチーム:70-70=0で勝率5割
【プロ野球】勝率の計算方法
勝率5割の状態をベースに勝ち越せば貯金、負け越せば借金となるため、貯金があるチームは勝率が.500以上、借金があるチームは勝率が.499以下になります。
勝率はこのように計算します。
引き分けを含まないのがポイントです。
例えば、50勝50敗5分のチームの場合、引き分け数は無視して「50/(50+50)=勝率.500」となります。
実際のシーズンでは引き分けになりそうな試合をいかに勝つか、逆に負けそうな試合をいかに引き分けに持ち込むかがカギとなります。
【プロ野球】優勝に必要な貯金数は?【直近10年の推移】
プロ野球における過去の優勝チームの貯金数がこちら。
年度 | セ・貯金数 | パ・貯金数 |
---|---|---|
2013 | 31 | 23 |
2014 | 21 | 18 |
2015 | 11 | 41 |
2016 | 37 | 34 |
2017 | 37 | 42 |
2018 | 23 | 35 |
2019 | 13 | 18 |
2020 | 22 | 31 |
2021 | 21 | 15 |
2022 | 21 | 11 |
優勝するために必要な貯金数は11~42で、平均値で25.25、中央値では22の貯金があれば優勝できるという結果になりました。
貯金数は結果論で、数字が上下し続けるシーズン途中は意味がない数字ではあります。
【プロ野球】貯金の歴代最大記録
ここではプロ野球における貯金の歴代最大記録を紹介します。
【プロ野球】歴代最大の貯金数は?
プロ野球における歴代最大の貯金数は1950年の松竹ロビンスで63個です。
圧倒的な成績です!
【プロ野球】2000年以降最大の貯金数は?
とはいえ、松竹は昔過ぎてイメージしづらいと思うので、2000年以降のチームにおける最大の貯金数も紹介します。
2000年以降の最大貯金数は45で、2017年にソフトバンクが記録しています。
2位の西武に13.5ゲーム差をつけての大差での優勝でした。
【プロ野球】借金の歴代最大記録
ここではプロ野球における借金の歴代最大記録を紹介します。
【プロ野球】歴代最大の借金数は?
プロ野球における歴代最大の借金数は68で、1955年の大洋ホエールズ、1958年の近鉄バファローが記録しています。
「打率より低い」なんて当時もヤジられていたのでしょうか?
【プロ野球】2000年以降最大の借金数は?
2000年以降の最大借金数は59で、2005年に楽天が記録しています。
1位のマリーンズとは47ゲーム差をつけられての最下位でした。
楽天はこの年からの新規参入ということもあって、戦力が揃っていませんでした。
【プロ野球】貯金・借金とは?歴代最大記録や優勝に必要な貯金数は?【まとめ】
この記事では、プロ野球における貯金と借金の意味を解説し、歴代記録や優勝に必要な貯金数について紹介しました。
プロ野球において貯金とは勝ち越している数、借金とは負け越している数を意味します。
歴代最高の貯金数は63、借金数は68です。