日本プロ野球で優勝チームが行うイベント、ビールかけ。
ビールかけはもったいないから嫌いと思う人も多くいるかもしれませんが、なぜやるのかや由来を知るともっと楽しく見られるかもしれません。
そこでこの記事では、ビールかけを行う理由や由来、ビールかけに対する批判の声について紹介していきます。
【プロ野球】ビールかけとは？歴史や由来を振り返る
ビールかけとは、プロ野球チームが節目節目で優勝した時に選手、監督、コーチ、関係者同士でビールをかけあうイベントのことです。
昔はレギュラーシーズンと日本シリーズのみだったので、ビールかけの機会は最大2回。
現在は、前述の2回に加えてクライマックスシリーズを勝ち抜いた時も行われるため、レギュラーシーズンから完全優勝すれば最大3回味わうことができます。
ビールかけが最初に行われたのはいつ？
プロ野球において初めてビールかけが行われたのは、1959年に南海ホークスが巨人に勝って日本一になった時です。
この時、南海ホークスに在籍していたカールトン半田選手が杉浦忠投手にビールをかけたことで、他のチームメイトもビールをかけあいだしたことがきっかけと言われています。
この模様が新聞で報道されたことで「優勝するとビールをかけあう」という風習として広まりました。
ビールかけの起源はアメリカのシャンパンファイト
カールトン半田選手はアメリカのメジャーリーグでプレイ経験があり、アメリカのシャンパンファイトをビールで代用して行ったのが起源と言われています。
モグルくんアメリカから輸入された文化を日本風にアレンジしたものです。
シャンパンファイトはその名の通り祝勝会などでシャンパンをかけあうイベントのこと。
メジャーリーグでは1950年頃から行われていたとされています。
【プロ野球】ビールかけをなぜやる？
プロ野球でビールかけをやる理由は、プロ野球の風習になっているからです。
モグルくん初めてビールかけが行われた1959年から60年以上の歴史があります。
優勝特番やニュースではビールかけの様子が放映されるほど、みんなから注目されるコンテンツにもなっています。
【批判の声】ビールかけはもったいない、食品ロス？使用本数は？
ビールかけはもったいない、食品ロスだという批判があります。
アッキー日本には「食べ物で遊んではいけない」という教えがあります。
実際にビールを炭酸水で代用したケースも
過去にダイエーホークスがビールではなく炭酸水をかけあったことがありました。
これは親会社のダイエーが小売業ということで、「大事な商品（ビール）を無駄にしてはいけない」という理念に則ったもの。
ビールは本来飲料用。
「食べ物を粗末にする企業からは買わない」という不買運動が起こってからでは遅いため、賢明な判断だったと考えられます。
ビールかけは食品ロスなのか？使用本数から考察
ビールかけに使用されるビールの本数は瓶で3000本～6000本と言われています。
モグルくん当然ビールは本物です。
瓶ビールの容量は633ミリリットルなので、1900～3800リットルものビールが使われていることになります。
お風呂に1回お湯をためるのが200リットルとすると、最大で19日間のお風呂分のビールを一晩で消費。
となれば「ビールがもったいない！食品ロスだ！」とも批判されかねませんが、ビールメーカーからラベル不良などの不良品の提供を受けているという説もあります。
モグルくん不良品であれば、廃棄処分のビールを逆に有効活用しているということになりますよね。
しかもビールかけは前述の通り、非常に注目度が高いコンテンツ。
そこで、企業名が入ったラベルがついたビールを使ってもらえれば、ビールメーカーとしては最高の広告効果が期待できます。
モグルくんむしろ広告として無償提供させてほしいというメーカーは多いはず。
このようにプロ野球球団とビールメーカーがWin-Winの関係を構築した上でのビールかけなので、シンプルに食品ロスと言うには少し趣旨がずれているのかもしれません。