この記事では、2024年のメジャーリーグの延長戦は何回までなのか、またタイブレーク制のルールについて紹介していきます。
【2024年】MLBの延長戦は何回まで?
2024年のメジャーリーグにおいて、延長戦の回数自体は無制限。
ただし、延長イニング(10回以降)は無死二塁から始まるタイブレーク制が導入されたことで点が入りやすくなった結果、決着が着きやすくなっています。
レギュラーシーズンの試合のみ。ポストシーズンはタイブレークは適用されません。
MLBは以前、延長無制限だった
日本のプロ野球では12回で決着がつかない場合は引き分けになりますが、メジャーリーグには引き分けという概念はありません。
タイブレーク制が導入される前でも、延長戦は無制限。
日付が変わってもまだ試合が終わらないということも度々ありました。
コロナ禍でルールが変更された
メジャーリーグで初めてタイブレーク制が導入されたのは2020年。
コロナ禍で60試合の短縮シーズンになった際、感染防止のため、当時は一時的に導入されました。
試合時間を短縮することで選手の健康を守るという意図があったようです。
コロナ禍が去って通常モードに戻った2023年に、タイブレーク制が恒久的に継続されることが決定。
2024年も変更されることなく継続しています。
【余談】雨天コールドの引き分けもなし
日本プロ野球では雨天コールド時に同点だと引き分け。
MLBでも雨天コールドはあるものの、引き分けはありません。
そのため、悪天候でコールドを宣言したい場合に同点のシチュエーションだとサスペンデッドゲームとなり、後日に中断した状態からスタートする再試合が組まれます。
【2024年】MLBの延長戦におけるタイブレークのルールとは?
メジャーリーグのタイブレークで抑えておくべき一番重要なポイントは、ノーアウト二塁からイニングが開始するという点。
この点だけ抑えておけば、観戦するには問題ありません。もう少し詳しくこのルールについて解説していきます。
ノーアウト二塁で始まる際の二塁ランナーは誰が務める?
タイブレーク時の最初から配置される二塁ランナーは、攻撃開始打順の前のバッターが務めます。
分かりやすい例で言うと、例えばドジャースが9回の攻撃を1番・ベッツで終了した場合を考えてみます。
その場合、延長10回はノーアウトランナー二塁、二塁にベッツがいる状態で2番・大谷が打席に入ることになります。
タイブレークにおける打点や自責点の扱いは?
タイブレークは無条件で最初からランナーが配置されるため、「投手に不利で打者に有利ではないか?打点や自責点の扱いはどうなるんだ?」という点が議論に挙げられます。
この点、チームとして守備側が不利(失点しやすい状況)で、攻撃側が有利(得点しやすい状況)なのは、タイブレークの性質なのでどうすることもできません。
ただ、投手の防御率に直結する自責点の扱いについては、初期ランナーのみ帰還しても自責点がつかないという優遇措置があります。
一方で、打者はそのまま成績が加算されるようになっており、初期ランナーをホームに還したら打点がつきますし、ランナーにも得点や盗塁がつきます。
日本のプロ野球は延長何回まで?
日本のプロ野球は延長12回までで、タイブレーク制はありません。
通常、メジャーリーグで採用されたルールは数年遅れで日本に適用されることが多く、今後日本にもタイブレーク制が導入される可能性はありそうです。