メジャーリーグでは、地区優勝チーム以外にもワイルドカードと呼ばれる数チームがポストシーズンに進出することが可能です。
ワイルドカードは勝率で決まるため、レギュラーシーズン優勝の芽が摘まれた後でも消化試合が生まれにくいと言われています。
この記事では、MLBのワイルドカードの意味やチーム数、何勝が目安になるのかについて紹介していきます。
【MLB】ワイルドカードとは？意味を解説！
MLBにおけるワイルドカードとは、本来優勝チームしか出られないポストシーズンへの特別出場枠のことです。
モグルくんM-1の敗者復活枠のようなイメージです。
ワイルドカードはMLBだけではない
ワイルドカードはMLBだけではなく、他の競技でも存在しています。
- NFL（アメフト）
- NBA（バスケットボール）
- Bリーグ（バスケットボール）
- モータースポーツや自転車競技
- テニス
- 陸上競技
- ゴルフ
【MLB】ワイルドカードは何位までポストシーズンに進出できる？
MLBにおけるワイルドカードは、各地区の優勝チームを除いた各リーグの勝率上位3チームに与えられます。
モグルくんつまり両リーグでワイルドカードチームとして6チームが出場。
2021年までワイルドカードは各リーグ2枠でしたが、2022年から現在の各リーグ3枠に増加しています。
【MLB】リーグや地区とは？
MLBはアメリカン・リーグとナショナル・リーグの2リーグ制。
それぞれのリーグには東・中・西地区の3地区があり、各地区の覇者に加えて各リーグの1位を除いた勝率3位までのチームがポストシーズンに駒を進めることができます。
- アメリカンリーグ（15チーム）
- 東地区（5チーム）
- 中地区（5チーム）
- 西地区（5チーム）
- ナショナルリーグ（15チーム）
- 東地区（5チーム）
- 中地区（5チーム）
- 西地区（5チーム）
【MLB】ポストシーズンの仕組み
MLBのポストシーズンは4段階に分かれています。
- ワイルドカードシリーズ（WCS）：2戦先勝
- ディビジョンシリーズ（DS）：3戦先勝
- リーグチャンピオンシップシリーズ（LCS）：4戦先勝
- ワールドシリーズ（WS）：4戦先勝
ポストシーズンの段階が進むにつれて徐々に激しさを増していくのが特徴です。
それぞれのシリーズの詳しい内容は下記の記事で解説しています。
ワイルドカードチームはポストシーズンでハンデを背負う
ポストシーズンにおいて、ワイルドカードチームは多少のハンデを背負います。
まず、ワイルドカードチームはワイルドカードシリーズとして1シリーズ多く戦うというハンデ。
そのため、エースをワイルドカードシリーズにつぎ込んで勝ったとしても、次のディビジョンシリーズでエースを後半まで使えないので、不利な戦いを強いられてしまいます。
また、各シリーズにおいてホームアドバンテージが地区優勝チームに与えられるため、この点でもワイルドカードチームは不利です。
モグルくんホームアドバンテージは1試合多くホーム開催できる権利のこと。
【MLB】ワイルドカードは何勝が目安？
ワイルドカードとしてポストシーズンに進出するには、大体86勝～87勝が目安になります。
過去10年間の勝率3位チームのレギュラーシーズン勝利数は？
過去10年間の両リーグにおける地区優勝チームを除く勝率3位チームの勝利数の一覧がこちら。
| 年度 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
|---|---|---|
| 2013 | 91勝（レンジャーズ） | 86勝（ナショナルズ） |
| 2014 | 87勝（マリナーズ） | 82勝（ブリュワーズ） |
| 2015 | 85勝（エンゼルス） | 84勝（ジャイアンツ） |
| 2016 | 86勝（タイガース、マリナーズ） | 86勝（カージナルス） |
| 2017 | 80勝（ロイヤルズ、エンゼルス、レイズ） | 86勝（ブリュワーズ） |
| 2018 | 90勝（レイズ） | 88勝（カージナルス） |
| 2019 | 93勝（インディアンス） | 86勝（メッツ） |
| 2021 | 91勝（ブルージェイズ） | 83勝（レッズ） |
| 2022 | 86勝（レイズ） | 87勝（フィリーズ） |
過去10年間の傾向をみると、最低で80勝、最高で93勝でした。
勝利数の平均値は86.5、中央値は86であり、平均的な観点で言うと86勝から87勝すればワイルドカードで滑り込める可能性が高まります。
【MLB】ワイルドカードとは？何位まで？何勝が目安になる？【まとめ】
この記事では、MLBのワイルドカードの意味やチーム数、何勝が目安になるのかについて紹介しました。
MLBにおけるワイルドカードとは、本来優勝チームしか出られないポストシーズンへの特別出場枠のことです。
2022年からワイルドカードのルールが変更になり、現在は優勝チームを除く勝率上位3チームが該当し、大体86勝～87勝が目安になります。