プロ野球監督の年俸は、推定年俸として公開される選手と違ってあまり知られていません。
この記事では、歴代プロ野球監督の年俸ランキングを紹介し、年俸額と評価が見合っていたかどうかについて検証していきます。
【歴代】プロ野球監督年俸ランキング
歴代のプロ野球監督年俸ランキングがこちら。
監督名 | チーム | 推定年俸額 |
---|---|---|
ボビー・バレンタイン | ロッテ(2期目) | 5億円 |
落合博満 | 中日 | 3億7000万円 |
原辰徳 | 巨人(2期目) | 3億円 |
王貞治 | ダイエー、ソフトバンク | 2億2500万円 |
野村克也 | 阪神 | 2億円 |
星野仙一 | 阪神 | 2億円 |
【1位】ボビー・バレンタイン:5億円
年俸5億円のボビー・バレンタイン氏が歴代最高年俸のプロ野球監督となりました。
バレンタイン氏のロッテにおける監督成績がこちら。
年度 | 順位 | 成績 |
---|---|---|
1995年 | 2位 | 69勝58敗3分 勝率.543 |
2004年 | 4位 | 65勝65敗3分 勝率.500 |
2005年 | 2位 | 84勝49敗3分 勝率.632 |
2006年 | 4位 | 65勝70敗1分 勝率.481 |
2007年 | 2位 | 76勝61敗7分 勝率.555 |
2008年 | 4位 | 73勝70敗1分 勝率.510 |
2009年 | 5位 | 62勝77敗5分 勝率.446 |
通算 | 493勝450敗23分 勝率.523 |
バレンタイン氏にとって一番良かった年は2005年。
この年はリーグ戦は2位だったものの、ポストシーズンを勝ち上がって日本一。
この2005年の日本一が評価されて年俸が5億円に到達したと言われています。
通算493勝で勝ち越してはいるものの、7年の内Aクラス3回でBクラス4回。
実績だけを見ると、リーグ戦優勝が1度もなく、コンスタントに勝ち続けることができなかったため、評価に対して年俸は少々高すぎたかもしれません。
ただ「ロッテを強くしてくれた」と手腕を高く評価する向きもあり、良い監督であったことは間違いありません。
【2位】落合博満:3億7000万円
中日における落合博満氏の監督成績がこちら。
年度 | 順位 | 成績 |
---|---|---|
2004年 | 1位 | 79勝56敗3分 勝率.585 |
2005年 | 2位 | 79勝66敗1分 勝率.545 |
2006年 | 1位 | 87勝54敗5分 勝率.617 |
2007年 | 2位 | 78勝64敗2分 勝率.549 |
2008年 | 3位 | 71勝68敗5分 勝率.511 |
2009年 | 2位 | 81勝62敗1分 勝率.566 |
2010年 | 1位 | 79勝62敗3分 勝率.560 |
2011年 | 1位 | 75勝59敗10分 勝率.560 |
通算 | 629勝491敗30分 勝率.562 |
落合氏は監督を務めた8年間において、一度もBクラスを経験したことのない名将です。
荒木・井端の二遊間を中心とした守備力と投手力を軸に「守り勝つ野球」で常に勝ち続けてきました。
落合監督の指揮のもと、ドラゴンズが結果を出し続ける一方で観客動員数は減少。
この原因は「落合氏のファンサービスの悪さや落合野球がつまらないことにある」と、批判のターゲットにされました。
その煽りを受けて、2011年にリーグ連覇を達成しながら退任。
リーグ連覇達成時に球団幹部と握手せずスルーするなど、異様な雰囲気でした。
通算629勝をあげ、日本シリーズ出場5回、日本一を1回達成した落合氏は、間違いなく3億7000万円をもらう価値がある監督だったと言えます。
【3位】原辰徳:3億円
巨人における原辰徳氏の監督成績がこちら。
年度 | 順位 | 成績 |
---|---|---|
2002年 | 1位 | 86勝52敗2分 勝率.623 |
2003年 | 3位 | 71勝66敗3分 勝率.518 |
2006年 | 4位 | 65勝79敗2分 勝率.451 |
2007年 | 1位 | 80勝63敗1分 勝率.559 |
2008年 | 1位 | 84勝57敗3分 勝率.596 |
2009年 | 1位 | 89勝46敗9分 勝率.659 |
2010年 | 3位 | 79勝64敗1分 勝率.552 |
2011年 | 3位 | 71勝62敗11分 勝率.534 |
2012年 | 1位 | 86勝43敗15分 勝率.667 |
2013年 | 1位 | 84勝53敗7分 勝率.613 |
2014年 | 1位 | 82勝61敗1分 勝率.573 |
2015年 | 2位 | 75勝67敗1分 勝率.528 |
2019年 | 1位 | 77勝64敗2分 勝率.546 |
2020年 | 1位 | 67勝45敗8分 勝率.598 |
2021年 | 3位 | 61勝62敗20分 勝率.496 |
2022年 | 4位 | 68勝72敗3分 勝率.486 |
通算 | 1220勝955敗89分 勝率.560 |
原監督は、2023年現在も巨人の監督を務める現役監督。
年俸が3億円に達したのは第二次政権の2006年~2015年の間と言われています。
日本屈指の勝負強い監督で、2009年のWBCで日本が優勝した時の監督でもあります。
監督歴は2022年終了時点で16年。
通算勝利数は1220勝、Aクラス14回、Bクラス2回、日本一が3回という名将です。
圧倒的な実績から安心して監督を任せられるため、3億円という高額年俸も妥当であると言えます。
【4位】王貞治:2億2500万円
ダイエー、ソフトバンクにおける王貞治氏の監督成績がこちら。
年度 | 順位 | 成績 |
---|---|---|
1995年 | 5位 | 54勝72敗4分 勝率.429 |
1996年 | 6位 | 54勝74敗2分 勝率.422 |
1997年 | 4位 | 63勝71敗1分 勝率.470 |
1998年 | 3位 | 67勝67敗1分 勝率.500 |
1999年 | 1位 | 78勝54敗3分 勝率.591 |
2000年 | 1位 | 73勝60敗2分 勝率.549 |
2001年 | 2位 | 76勝63敗1分 勝率.547 |
2002年 | 2位 | 73勝65敗2分 勝率.529 |
2003年 | 1位 | 82勝55敗3分 勝率.599 |
2004年 | 2位 | 77勝52敗4分 勝率.597 |
2005年 | 2位 | 89勝45敗2分 勝率.664 |
2006年 | 3位 | 75勝56敗5分 勝率.573 |
2007年 | 3位 | 73勝66敗5分 勝率.525 |
2008年 | 6位 | 64勝77敗3分 勝率.454 |
通算 | 998勝877敗38分 勝率.532 |
2006年初代WBC優勝時の監督でもある王貞治氏。
当時弱小球団だったダイエー時代からホークスを指揮しながらも、Aクラス10回、Bクラス4回の成績で、通算成績も勝ち越し。
初の日本一を達成した1999年からホークスはリーグを代表する強豪チームに成長。
現在の強いホークスの礎を築いた偉大な監督です。
その功績が認められて、現在はホークスの球団取締役会長。
言うまでもなく、2億2500万円の価値があった監督であったと言えます。
【歴代】プロ野球監督年俸ランキング!年俸と成績は見合っていた?【まとめ】
この記事では、歴代プロ野球監督の年俸ランキングを紹介し、年俸額と評価が見合っていたかどうかについて検証してきました。
歴代1位の高額年俸監督はロッテのボビー・バレンタイン氏で5億円。
2位は中日の落合博満氏、3位が巨人の原辰徳監督という結果となりました。