ポジションごとに最高の守備力を誇った選手に与えられるゴールデングラブ賞。
2023シーズンは誰が受賞するのか、多くの野球ファンが気になるところです。
そこでこの記事では、ゴールデングラブ賞の選出方法や基準・条件を解説し、2023年は誰が受賞するのか予想していきます。
【概要】ゴールデングラブ賞の選出方法や基準・条件は?
ゴールデングラブ賞とは、ポジションごとにその年で最高の守備を見せた選手に贈られる表彰です。
ゴールデングラブ賞の選出基準や条件は?
ゴールデングラブ賞には選出されるために満たすべき条件が存在します。
- 先発投手:規定投球回数以上(143回以上)投球
- リリーフ投手:チーム試合数の1/3以上(48試合以上)登板
- 捕手:チーム試合数の1/2以上(72試合以上)で捕手として出場
- 内野手:チーム試合数の1/2以上(72試合以上)に単一ポジションで出場
- 外野手:チーム試合数の1/2以上(72試合以上)で外野手として出場
規定打席や規定投球回の守備版のようなものです。
ゴールデングラブ賞の選出方法は?
ゴールデングラブ賞の選出方法は、ベストナインと同様に記者投票です。
投票資格を持つのは、日本の報道機関(新聞社、通信社、放送局)所属で、5年以上のキャリアを持つプロ野球記者。
無記名投票のため、明らかにおかしい票も散見されるという批判も起きています。
ベストナインも同様の批判が起きています。
【2023年】ゴールデングラブ受賞者を予想!
2023年のゴールデングラブ賞受賞者を下記の通り予想します。
ポジション | セ・リーグ | パ・リーグ |
---|---|---|
投手 | 床田寛樹(広) | 山本由伸(オ) |
捕手 | 中村悠平(ヤ) | 甲斐拓也(ソ) |
一塁手 | 大山悠輔(神) | 中村晃(ソ) |
二塁手 | 吉川尚輝(巨) | 中村奨吾(ロ) |
三塁手 | 宮崎敏郎(De) | 安田尚憲(ロ) |
遊撃手 | 長岡秀樹(ヤ) | 源田壮亮(西) |
外野手 | 近本光司(神) | 辰己涼介(楽) |
外野手 | 桑原将志(De) | 万波中正(日) |
外野手 | 秋山翔吾(広) | 松本剛(日) |
【2023年ゴールデングラブ】投手の候補選手比較
2023年のゴールデングラブ賞投手部門の候補者を比較していきます。
セ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
床田寛樹 | 広島 | 24試 44守備機会 守備率.978 | 〇 |
今永昇太 | DeNA | 22試 30守備機会 守備率1.000 | 〇 |
伊藤将司 | 阪神 | 21試 31守備機会 守備率1.000 | 〇 |
セ・リーグの投手は、エラーが1つあったものの守備機会が一番多かった広島・床田選手がGG受賞と予想。
投手のゴールデングラブは投球内容で選出される傾向もあるため、阪神の村上、伊藤、DeNAの東、今永、巨人の戸郷の5選手なども候補に入ってきます。
パ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
山本由伸 | オリックス | 23試 40守備機会 守備率1.000 | ◎ |
伊藤大海 | 日本ハム | 24試 44守備機会 守備率.978 | △ |
小島和哉 | ロッテ | 24試 35守備機会 守備率1.000 | △ |
パ・リーグの投手は守備機会が多く、しかも守備率10割を誇るオリックス・山本選手がGG受賞と予想。
投球内容も圧倒的で、受賞はほぼ間違いないと見られます。
【2023年ゴールデングラブ】捕手の候補選手比較
2023年のゴールデングラブ賞捕手部門の候補者を比較していきます。
セ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | チーム順位 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|---|
中村悠平 | ヤクルト | 104試 守備率1.000 盗塁阻止率.407 | 6位 | ◎ |
坂本誠志郎 | 阪神 | 83試 守備率.997 盗塁阻止率.355 | 1位 | 〇 |
大城卓三 | 巨人 | 133試 守備率.998 盗塁阻止率.373 | 4位 | 〇 |
セ・リーグの捕手は、ノーエラーの安定した守備と高い盗塁阻止率を見せたヤクルト・中村選手がGG受賞と予想。
試合出場数が少ないのがネックではありますが、チームを優勝に導く守備力を発揮した阪神の坂本選手のGG受賞の可能性もあります。
パ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | チーム順位 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|---|
甲斐拓也 | ソフトバンク | 139試 守備率.995 盗塁阻止率.329 | 3位 | ◎ |
古賀悠斗 | 西武 | 98試 守備率.992 盗塁阻止率.412 | 5位 | △ |
若月健矢 | オリックス | 98試 守備率.997 盗塁阻止率.293 | 1位 | △ |
パ・リーグの捕手は、圧倒的な出場数とチーム順位からソフトバンク・甲斐選手がGG受賞と予想。
西武の強肩・古賀選手も健闘しており、将来的に甲斐選手を脅かす存在になりそうです。
【2023年ゴールデングラブ】一塁手の候補選手比較
2023年のゴールデングラブ賞一塁手部門の候補者を比較していきます。
セ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
大山悠輔 | 阪神 | 143試 守備率.994 スクープ率.871 | ◎ |
オスナ | ヤクルト | 134試 守備率.996 スクープ率.789 | 〇 |
ビシエド | 中日 | 90試 守備率.995 スクープ率.905 | △ |
セ・リーグの一塁手は、全般的に安定した守備を見せた阪神・大山選手がGG受賞と予想。
ワンバウンド送球の処理も安定していました。
中日・ビシエド選手も元GG賞受賞者としてさすがの守備力を見せましたが、試合数が少ないのがネックです。
パ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
中村晃 | ソフトバンク | 128試 守備率.998 スクープ率.944 | ◎ |
頓宮裕真 | オリックス | 102試 守備率.987 スクープ率.769 | △ |
マキノン | 西武 | 87試 守備率.999 スクープ率.786 | △ |
パ・リーグの一塁手は、全体的に安定した守備を見せたソフトバンク・中村選手がGG受賞と予想。
特にワンバウンド処理が圧倒的に上手く、他の追随を許さないことから4年連続受賞の可能性は高いと見られます。
【2023年ゴールデングラブ】二塁手の候補選手比較
2023年のゴールデングラブ賞二塁手部門の候補者を比較していきます。
セ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
吉川尚輝 | 巨人 | 125試 守備率.992 RF5.43 | ◎ |
菊池涼介 | 広島 | 116試 守備率.995 RF5.10 | 〇 |
中野拓夢 | 阪神 | 143試 守備率.988 RF5.38 | △ |
セ・リーグの二塁手は、菊池・吉川・中野の3選手で熾烈な争いになると予想されますが、今年は巨人・吉川選手がGG受賞と予想。
菊池選手はグラブさばきこそ健在なものの、だんだんと守備範囲が狭くなってきており、試合出場数が少なくなっているのもネックです。
とはいえ、守備率は依然トップでこれまでの実績や印象が抜群に良いため、今年も変わりなく受賞する可能性も十分にあります。
パ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
中村奨吾 | ロッテ | 132試 守備率.992 RF5.04 | ◎ |
外崎修汰 | 西武 | 135試 守備率.981 RF5.22 | 〇 |
パ・リーグの二塁手は、安定したグラブさばきを見せたロッテ・中村選手がGG受賞と予想。
外崎選手は中村選手よりRFの値は良かったものの、エラー数が多いのがネックとなる可能性があります。
【2023年ゴールデングラブ】三塁手の候補選手比較
2023年のゴールデングラブ賞三塁手部門の候補者を比較していきます。
セ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
宮崎敏郎 | DeNA | 113試 守備率.964 RF2.44 | ◎ |
岡本和真 | 巨人 | 84試 守備率.971 RF2.19 | △ |
セ・リーグの三塁手は、守備率とRFでトップの数字を記録したDeNA・宮崎選手がGG受賞と予想。
次点で巨人の岡本選手が挙げられますが、三塁手としての出場機会が少ないのがネックとなっています。
パ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
安田尚憲 | ロッテ | 105試 守備率.965 RF2.24 | ◎ |
宗佑磨 | オリックス | 121試 守備率.963 RF2.05 | 〇 |
栗原陵矢 | ソフトバンク | 93試 守備率.967 RF2.41 | △ |
パ・リーグの三塁手は、安定したグラブさばきと広い守備範囲を見せたロッテ・安田選手がGG受賞と予想。
宗選手は強肩を生かした野性的な守備が印象的で、インパクトの面で勝るため3年連続GG受賞の可能性も十分にあります。
【2023年ゴールデングラブ】遊撃手の候補選手比較
2023年のゴールデングラブ賞遊撃手部門の候補者を比較していきます。
セ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
長岡秀樹 | ヤクルト | 132試 守備率.986 RF4.60 | ◎ |
木浪聖也 | 阪神 | 126試 守備率.982 RF4.42 | △ |
坂本勇人 | 巨人 | 89試 守備率.989 RF4.45 | △ |
セ・リーグの遊撃手は、去年に続きヤクルト・長岡選手がGG受賞と予想。
出場試合数的に木浪選手がライバルとなりますが、守備率、RFともに勝っています。
坂本選手は怪我やサードへのコンバートの影響で、出場試合数で後れを取っている状況です。
パ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|
源田壮亮 | 西武 | 99試 守備率.980 RF4.73 | ◎ |
紅林弘太郎 | オリックス | 127試 守備率.989 RF4.36 | 〇 |
今宮健太 | ソフトバンク | 125試 守備率.980 RF4.09 | △ |
パ・リーグの遊撃手は、エラーが紅林選手より多いものの圧倒的な守備範囲を誇る西武・源田選手がGG受賞と予想。
ダブルプレイに関わった数が、試合数が少ないにもかかわらずダントツなのもポイントが高いです。
次点として安定した守備を見せたオリックス・紅林選手が挙げられます。
【2023年ゴールデングラブ】外野手の候補選手比較
2023年のゴールデングラブ賞外野手部門の候補者を比較していきます。
セ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | メインポジション | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|---|
近本光司 | 阪神 | CF | 127試 守備率1.000 RF2.31 | ◎ |
桑原将志 | DeNA | CF | 122試 守備率.989 RF2.46 | ◎ |
秋山翔吾 | 広島 | CF | 114試 守備率.984 RF2.28 | ◎ |
岡林勇希 | 中日 | CF | 125試 守備率.979 RF2.31 | 〇 |
西川龍馬 | 広島 | LF | 109試 守備率.990 RF2.00 | △ |
大島洋平 | 中日 | LF | 102試 守備率.988 RF1.88 | △ |
セ・リーグの外野手は、阪神・近本選手、DeNA・桑原選手、広島・秋山選手がGG受賞と予想。
次点として中日・岡林選手が挙げられますが、エラーの多さによる印象の悪化がネックです。
パ・リーグの候補選手比較
選手名 | 所属球団 | メインポジション | 2023年成績 | 受賞可能性 |
---|---|---|---|---|
辰己涼介 | 楽天 | CF | 129試 守備率.997 RF2.97 | ◎ |
万波中正 | 日本ハム | RF | 117試 守備率.983 RF2.09 | 〇 |
松本剛 | 日本ハム | LF | 104試 守備率.995 RF2.24 | 〇 |
中川圭太 | オリックス | CF | 113試 守備率.987 RF2.27 | 〇 |
藤原恭大 | ロッテ | CF | 101試 守備率.991 RF2.33 | 〇 |
近藤健介 | ソフトバンク | LF | 102試 守備率.995 RF2.17 | 〇 |
パ・リーグの外野手は、楽天・辰己選手、日本ハムから万波選手と松本選手がGG受賞と予想。
辰己選手は他を寄せ付けない圧倒的な守備範囲の広さを誇っており、受賞は確定的です。
残り2枠の争いになりますが、現役時代に外野守備の名手だった新庄監督が指導する日本ハムの万波・松本両選手の受賞を推します。
万波選手は守備の粗さを投票者がどう捉えるかの問題はあるものの、圧倒的な強肩のインパクトは絶大です。