2020年のサイヤング賞投手でありながら、2023年に横浜DeNAベイスターズでプレイしたトレバー・バウアー投手。
この記事では、バウアー投手が来日した理由をおさらいし、来季の見通しについて紹介していきます。
トレバー・バウアーはなぜ日本でプレイした?【元サイヤング賞】
元サイヤング賞投手にもかかわらず、トレバー・バウアー投手が日本でプレイした理由は女性への暴行疑惑があったからです。
女性への暴行疑惑の経緯をわかりやすく解説
- 2021年5月
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女性への暴行疑惑が明らかに。
- 2021年7月
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制限リスト入り。
制限リストとはこういった疑惑や薬物規定違反が起きた場合のロースター枠のことで、制限リストに入ると年俸が支払われない、サービスタイムが加算されないなどのペナルティがある。
- 2022年2月
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当該暴行疑惑が不起訴処分に。
- 2022年4月
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MLBから324試合の出場停止処分が課される。
- 2022年12月
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バウアー投手側からの異議申し立てを受け、出場停止が324試合から194試合に軽減。
2021年7月からの出場停止分も合わせ、2023年シーズン頭から復帰できることが確定。
- 2023年1月
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ドジャースからDFAとなり、契約解除。
その後、ウェーバーにかけられるもMLBで獲得する球団が現れず。
- 2023年3月14日
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横浜DeNAベイスターズがバウアー投手を獲得。
既に女性とは和解していて、さらにMLBの処分は2023年から既に解除済みであることから、現状MLB復帰に何も問題がない状態です。
バウアー投手が一連の騒動に関する真実を動画で語っており、そこではこのようなことが語られていました。
「次の犠牲者。ドジャースのスター投手」と書かれている。別の友人に初めて自宅に行った際に「何を盗むべきか」と聞き「お金」と答えを受けて送ったという「私は既に彼を釣り上げている」というメッセージも示した。「資産5100万ドル。バッグを持っていかないと」との文言もあった。
テキストメッセージは続く。「完全な売春婦となって、5100万ドルを手に入れる」。その後、当時パドレスのジェイコブ・ニックス投手(現オリックス)に送ったという「(成功したら)5万(ドル)あげる。ハハ」という文章も示された。これらのテキストメッセージは、携帯電話の中に隠されていたという。
Yahooニュースより抜粋
この内容が全て正しいとすると、ハニートラップの標的にされてしまったということになります。
直近でサイヤング賞を受賞しており、バリバリの先発ローテ投手
このようなことが起きた理由は、バウアー投手がサイヤング賞を受賞したスター選手だからということに尽きます。
バウアー投手がサイヤング賞を受賞したのは2020年。
割と最近です。
その年のオフに満を持してドジャースへFA移籍した矢先の暴行疑惑の発覚でした。
ちなみに2021年7月に離脱するまでの成績は「17登板、8勝5敗、防御率2.59」とサイヤング賞を取った2020年から続いて好調をキープ。
不祥事が無ければ間違いなくメジャーでプレイしていた投手を約4億円超で獲得できたDeNAはラッキーだったと言えます。
バウアーは来季どこでプレイする?【予想】
バウアー投手の2023年の年俸はドジャースとDeNA両方から支払われており、総額30億円超にのぼります。
その内DeNAの支払い分は300万ドル(約4億円超)となっています。
メジャーの可能性は十分にある
バウアー投手は2024年からメジャーに戻る可能性は十分にあります。
前述の通り、疑惑は晴れており、MLBの処分も既に解けていることから、復帰にあたっての障壁はありません。
ただ、2023年1月にドジャースをDFAになった時点で、処分的には問題ないのにどこも獲得しなかったのは気になるところ。
しかも他球団は最低年俸で獲得できるにもかかわらず、です。
見えないところで何らかの大きな力が働いており、そこに対してMLB各球団が忖度せざるを得ない状況がまだ続いているのであれば、MLB復帰は難しい可能性もあります。
もし日本でプレイなら獲得球団は限られる
もしMLB復帰が難しい場合は、2024年以降も日本でプレイする可能性もあります。
しかしながら、バウアー投手の2023年の年俸が総額30億円超であることを考えると、最低でも10億円は必要と推測されます。
そうなると獲得球団は10億円規模の年俸を支払える球団に限られることになり、巨人・DeNA・楽天・ソフトバンクあたりが現実的な選択肢です。