この記事では、2024年のメジャーリーグにおける最低保証年俸額、また過去の推移について紹介していきます。
【2024年】メジャーリーグの最低保証年俸はいくら?【日本円】
2024年メジャーリーグの最低保証年俸は74万ドル(8880万円:1ドル120円換算)。
メジャーリーグの最低保証年俸の推移【日本円換算】
メジャーリーグの最低保証年俸はCBA(労使協定)で決定され、毎年または数年おきのサイクルで上昇し続けています。
日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄がメジャー挑戦した1995年の最低保証年俸と比較すると約6.8倍です。
年度 | 最低保証年俸(ドル) | 最低保証年俸(日本円) |
---|---|---|
1967 | $6,000 | 72万円 |
1968 | $10,000 | 120万円 |
1969 | $10,000 | 120万円 |
1970 | $12,000 | 144万円 |
1971 | $12,750 | 153万円 |
1972 | $13,500 | 162万円 |
1973 | $15,000 | 180万円 |
1974 | $15,000 | 180万円 |
1975 | $16,000 | 192万円 |
1976 | $19,000 | 228万円 |
1977 | $19,000 | 228万円 |
1978 | $21,000 | 252万円 |
1979 | $21,000 | 252万円 |
1980 | $30,000 | 360万円 |
1981 | $32,500 | 390万円 |
1982 | $33,500 | 402万円 |
1983 | $35,000 | 420万円 |
1984 | $40,000 | 480万円 |
1985 | $60,000 | 720万円 |
1986 | $60,000 | 720万円 |
1987 | $62,500 | 750万円 |
1988 | $62,500 | 750万円 |
1989 | $68,000 | 816万円 |
1990 | $100,000 | 1200万円 |
1991 | $100,000 | 1200万円 |
1992 | $109,000 | 1308万円 |
1993 | $109,000 | 1308万円 |
1994 | $109,000 | 1308万円 |
1995 | $109,000 | 1308万円 |
1996 | $109,000 | 1308万円 |
1997 | $150,000 | 1800万円 |
1998 | $170,000 | 2040万円 |
1999 | $200,000 | 2400万円 |
2000 | $200,000 | 2400万円 |
2001 | $200,000 | 2400万円 |
2002 | $200,000 | 2400万円 |
2003 | $300,000 | 3600万円 |
2004 | $300,000 | 3600万円 |
2005 | $316,000 | 3792万円 |
2006 | $327,000 | 3924万円 |
2007 | $380,000 | 4560万円 |
2008 | $390,000 | 4680万円 |
2009 | $400,000 | 4800万円 |
2010 | $400,000 | 4800万円 |
2011 | $414,000 | 4968万円 |
2012 | $480,000 | 5760万円 |
2013 | $490,000 | 5880万円 |
2014 | $500,000 | 6000万円 |
2015 | $507,500 | 6090万円 |
2016 | $507,500 | 6090万円 |
2017 | $535,000 | 6420万円 |
2018 | $545,000 | 6540万円 |
2019 | $555,000 | 6660万円 |
2020 | $563,500 | 6762万円 |
2021 | $570,500 | 6846万円 |
2022 | $700,000 | 8400万円 |
2023 | $720,000 | 8640万円 |
2024 | $740,000 | 8880万円 |
2025 | $760,000 | 9120万円 |
2026 | $780,000 | 9360万円 |
日本プロ野球の最低保証年俸はいくら?
一方で、日本プロ野球の一軍最低保証年俸は1600万円。
これは2019年オフの改訂によるもので、それまで20年以上ずっと1430万円で固定されていました。
1990年代はメジャーとそこまで変わらない最低保証年俸だったのに、現在は5倍以上の差がついてしまいました。
メジャーの最低保証年俸の上昇が、助っ人外国人の劣化に繋がった
近年、来日する助っ人外国人の質が劣化しているとも言われていますが、それはメジャーの最低保証年俸の上昇が関係しています。
昔は3Aで無双していてもメジャーでなかなか出番がない優良な選手を、格安で獲得することが可能でした。
例えば、元横浜のロバート・ローズは1993年加入時の年俸は3600万円。
この当時のメジャーの最低保証年俸は$109,000(1308万円)で、ローズにとってもメジャーで最低保証年俸でプレイするより3倍近く稼げるため来日のメリットがありました。
もし現在同様にメジャーの最低保証年俸の3倍の金額を提示するとなると、2億5000万円以上の金額が必要。
昔のような5000万~1億円程度の年俸では、メジャー契約も視野に入るレベルの選手はメジャーを選択するため、来日しません。
さすがに当たるかどうか分からない選手に2億を超える年俸は出せないので、昔獲得していた選手よりは実力が劣る選手を獲得せざるを得なくなってきています。
加えて、日本プロ野球のレベルの向上も理由の一つです。
メジャーリーグでは最低保証年俸からどのように昇給していく?
メジャーリーグでは、ルーキーは最低保証年俸からスタート。
年俸調停権を得るまでの最初の3年間はほぼ最低保証年俸で推移。
3年目のオフに年俸調停権を得ると一気に年俸が上昇気流に入り、実力が高い選手は6年目オフにFAになった時に巨額の年俸を得られるような仕組みになっています。
1年目:最低保証年俸 ※球団が決定
2年目:最低保証年俸 ※球団が決定
3年目:最低保証年俸 ※球団が決定
3年目のオフに年俸調停権が与えられる。
4年目:球団との交渉
5年目:球団との交渉
6年目:球団との交渉
6年目のオフにFA
詳しくは下記の記事で解説しています。