2023年オフ、横浜DeNAベイスターズからシカゴ・カブスへ移籍した今永昇太投手。
この記事では、カブス・今永投手の2024年の年俸額や過去の年俸推移、現在の契約内容やこれまでに稼いだ総年俸額について紹介していきます。
今永昇太の2024年の年俸は安い?【カブス】
カブス・今永投手の2024年の年俸は10億8000万円です。
2023年の今永投手は22先発で148回を投げて、防御率2.80、WHIP1.05、奪三振174で最多奪三振のタイトルを獲得。
オフにはポスティングシステムを利用し、4年総額5300万ドルの契約でシカゴ・カブスへ移籍しました。
現在の契約内容は後述。
2024年の年俸は900万ドルですが、これは3~4番手のローテーション投手を獲得すると考えると妥当と言えます。
ただし、日本での年俸に関しては別。
怪我がちだったこともあって上がっては下がり(止まり)の繰り返しだったため、本来の実力に対して安かったと言えるかもしれません。
今永昇太の2023年の年俸は?
横浜DeNA・今永投手の2023年の年俸は1億4000万円です。
【2023年】今永昇太は年俸ランキングで何位?
プロ野球全体 | 87位 |
横浜DeNA | 8位 |
投手 | 43位 |
今永投手の年俸ランキングはプロ野球全体で87位。
DeNAのチーム内では8位で、チーム内の投手においてはバウアー、山崎、エスコバーに次ぐ4位となっています。
日本人の先発投手に限定すれば1位!
今永昇太の年俸推移と年度別成績【横浜DeNA/カブス】
今永昇太投手の年俸推移と年度別成績がこちら。
年度(満年齢) | チーム | 年俸(日本円) | 成績 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
2016(23歳) | DeNA | 1500万円 | 22試 8勝9敗 防2.93 | 契約金1億円 |
2017(24歳) | DeNA | 4000万円 | 24試 11勝7敗 防2.98 | – |
2018(25歳) | DeNA | 8400万円 | 23試 4勝11敗 4H 防6.80 | – |
2019(26歳) | DeNA | 6700万円 | 25試 13勝7敗 防2.91 | – |
2020(27歳) | DeNA | 1億3600万円 | 9試 5勝3敗 防3.23 | – |
2021(28歳) | DeNA | 1億円 | 19試 5勝5敗 防3.08 | – |
2022(29歳) | DeNA | 1億円 | 21試 11勝4敗 防2.26 | – |
2023(30歳) | DeNA | 1億4000万円 | 22試 7勝4敗 防2.80 | オフにポスティング |
2024(31歳) | CHC | 10億8000万円 | – | 4年契約1年目 |
- CHC:シカゴ・カブス
5年で1億円に到達
2015年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団した今永昇太投手。
1年目から一軍で投げており、これまで3度の2ケタ勝利を記録。
自身2度目の2ケタ勝利を記録した2019年オフの契約更改で、初の1億円超えを達成。
怪我が多いのが難点
一方で、今永投手は怪我の離脱が多いのが特徴。
- 2018年:左肩の違和感でシーズン通して不調。
- 2020年:左肩の不調で、シーズン後に手術。
- 2021年:前年の手術のリハビリで、シーズン途中に復帰。
規定投球回到達は、メジャー挑戦までのプロ8年で4度。
活躍と怪我を繰り返したことで年俸が停滞したため、2023年の年俸は1億4000万円と意外と低めです。
今永昇太の現在の契約内容は?
今永投手は、2023年オフにポスティングシステムを利用してシカゴ・カブスへ移籍。
4年総額5300万ドル保証、満額で5年総額8000万ドルになる契約の概要は以下の通りです。
年度(満年齢) | 年俸(ドル) | 年俸(日本円) | 特記事項 |
---|---|---|---|
2024(31歳) | $9,000,000 | 10億8000万円 | 契約金100万ドル 4年契約1年目 |
2025(32歳) | $13,000,000 | 15億6000万円 | 4年契約2年目 |
2026(33歳) | $15,000,000 | 18億円 | 双方のオプション |
2027(34歳) | $15,000,000 | 18億円 | 双方のオプション |
2028(35歳) | $17,000,000 | 20億4000万円 | クラブオプション |
最低保証額5300万ドルの内訳は、契約金100万ドル+2024年年俸(900万ドル)+2025年年俸(1300万ドル)+2026年年俸(1500万ドル)+2027年年俸(1500万ドル)。
サイヤング賞、新人王の出来高もついています。
2025年オフ以降は選手・チーム双方の契約延長オプションが複雑に絡み合っており、続けて解説します。
2025年以降のシナリオ
まず球団側が契約延長オプションを行使するか否かの意思表示がある。(クラブオプション)
もし契約延長なら2026年以降の総額5700万ドルが確定(下記)し、今永投手は満額受け取れることになる。
年度(満年齢) | 年俸(ドル) | 年俸(日本円) |
---|---|---|
2026(33歳) | $20,000,000 | 24億円 |
2027(34歳) | $20,000,000 | 24億円 |
2028(35歳) | $17,000,000 | 20億4000万円 |
もし球団側が契約延長を拒否した場合、プレイヤーオプションに移行。
今永投手がプレイヤーオプションを行使した場合、2026年の年俸1500万ドルで1年延長となり、拒否した場合はFAになれる。
つまり最短で2025年オフにFAになれるということです。
25年オフにプレイヤーオプションが行使されていた場合、再度クラブオプションが発動し、球団側から契約延長オプションを行使するか否かの意思表示がある。
もし契約延長なら2027年以降の総額4200万ドルが確定(下記)。
年度(満年齢) | 年俸(ドル) | 年俸(日本円) |
---|---|---|
2027(34歳) | $24,000,000 | 28億8000万円 |
2028(35歳) | $18,000,000 | 21億6000万円 |
もし球団側が契約延長を拒否した場合、プレイヤーオプションに移行。
今永投手がプレイヤーオプションを行使した場合、2027年の年俸1500万ドルで1年延長となり、拒否した場合はFAになれる。
26年オフにプレイヤーオプションを行使していた場合はFA。
25~26年にクラブオプションが発動した場合はカブス残留。
最大の5年契約が満了し、FA。
まとめると、最短で2025年オフにFAになれる一方で、今永投手が望めば、プレイヤーオプションを行使することでカブスに最長で4年在籍することも可能。
もしカブスがクラブオプションを行使すれば、最長の5年契約が確定するという内容となっており、球団・選手共に柔軟に対応できる内容の契約となっています。
ポスティング譲渡金は?
今永投手はポスティングでの移籍のため、MLB球団からDeNAへ譲渡金の支払い義務が発生します。
計算式は複雑(下記)ですが、一言でまとめると契約総額の15~20%が譲渡金となります。
- 契約総額が2,500万ドル以下の範囲は、契約金額の20%
- 契約総額が2,500万~5,000万ドルの範囲は、契約金額の17.5%
- 契約総額が5,000万ドル以上の範囲は、契約金額の15%
上記①②③の計算金額の総額が譲渡金になる。
最低保証額部分で譲渡金982万5000ドル(約14億2000万円)が確定。
今後のクラブオプションの行使次第で、最大で1387万5000ドル(約20億1000万円)になる予定です。
今永昇太の生涯年俸額は?
今永昇太投手の生涯年俸額は18億6200万円です。
ドラフト契約金 | 1億円 |
NPB総年俸額 | 6億8200万円 |
MLB総年俸額 | 10億8000万円 |
生涯年俸 | 18億6200万円 |
もしカブスと5年契約で満額を受け取ることができた場合、生涯年俸は103億8200円に達します。