【野球】バッテリーとは？語源や由来を解説！歴代最優秀バッテリーは？

野球では相手打線を抑えた投手と捕手のことを「息の合ったバッテリー」などと表現します。

バッテリーと言えば電池や車のバッテリーを想像しますが、「そもそもなんで投手と野手のことをバッテリーって呼ぶの？」と気になりますよね。

そこでこの記事では、野球におけるバッテリーの語源や由来、最後に歴代最優秀バッテリー賞受賞者について紹介していきます。

【野球】バッテリーとは？

野球におけるバッテリーとは、ピッチャーとキャッチャーを1組にして呼ぶ際の呼称です。

キャッチャーは試合状況や相性から総合的に判断してサインを出し、ピッチャーはそのサインを信じて投げることで、協力してバッターを抑えます。

うまくバッターを抑えた時は、「息が合ったバッテリー」などと表現されます。

【野球】なぜバッテリーと呼ぶ？語源や由来を解説！

野球において投手と捕手の組み合わせをなぜバッテリーと呼ぶのか、語源や由来を解説します。

【野球】バッテリーの語源や由来

バッテリーの語源は、ラテン語の「Battuere（バットゥエレ）」とされています。

このバットゥエレを語源として、英語で「Battery（バッテリー）」という言葉が誕生。

当初、バッテリーは砲台という意味でした。

この砲台がバッテリーの由来とされていて、投手が投げる様子を砲台（Battery）に例えたとされています。

後に、バッテリーは「一対の物」という意味でも解釈。

元々砲台に例えられていた投手に加えて、受け手の捕手までを「一対の物」と捉えて、バッテリーと呼ばれるようになりました。

日本ではバッテリーを夫婦で例える

野球中継では投手と捕手のペアのことを「バッテリー」と呼ぶことが多いですが、新聞などのメディアではバッテリーを夫婦で例えることがあります。

その場合、ピッチャーが夫、キャッチャーが妻で例えられ、キャッチャーのことを「女房役」、正捕手であれば「正妻」と言います。

最優秀バッテリー賞とは？歴代受賞者は？

最優秀バッテリー賞とは、スポーツニッポンと電池工業会が合同で制定した「その年の最強のバッテリーに贈られる賞」です。

1991年から開始し、2020年からはDAZNの協賛で「月間賞」も新設されました。

受賞者には賞金100万円と、副賞として「バッテリー」にちなんだ乾電池1年分やカーバッテリーが贈られます。

最優秀バッテリー賞の選考基準や選考方法は？

最優秀バッテリー賞は、ピッチャーとキャッチャー両方が選考基準を満たす必要があります。

選考方法は、「最優秀バッテリー賞選考委員会」による選出です。

基本的には、目覚ましい活躍をしたエース投手とそのチームの正捕手の組み合わせで選ばれます。

【歴代】セ・リーグの最優秀バッテリー賞受賞者は？

年度	投手	捕手	チーム
1991	西村龍次	古田敦也	ヤクルト
1992	岡林洋一	古田敦也	ヤクルト
1993	山本昌広	中村武志	中日
1994	桑田真澄	村田真一	巨人
1995	テリー・ブロス	古田敦也	ヤクルト
1996	斎藤雅樹	村田真一	巨人
1997	田畑一也	古田敦也	ヤクルト
1998	佐々木主浩	谷繁元信	横浜
1999	野口茂樹	中村武志	中日
2000	五十嵐亮太	古田敦也	ヤクルト
2001	藤井秀悟	古田敦也	ヤクルト
2002	上原浩治	阿部慎之助	巨人
2003	井川慶	矢野輝弘	阪神
2004	川上憲伸	谷繁元信	中日
2005	藤川球児	矢野輝弘	阪神
2006	川上憲伸	谷繁元信	中日
2007	高橋尚成	阿部慎之助	巨人
2008	セス・グライシンガー	阿部慎之助	巨人
2009	ディッキー・ゴンザレス	阿部慎之助	巨人
2010	前田健太	石原慶幸	広島
2011	吉見一起	谷繁元信	中日
2012	内海哲也	阿部慎之助	巨人
2013	前田健太	石原慶幸	広島
2014	菅野智之	阿部慎之助	巨人
2015	石川雅規	中村悠平	ヤクルト
2016	野村祐輔	石原慶幸	広島
2017	菅野智之	小林誠司	巨人
2018	大瀬良大地	會澤翼	広島
2019	山口俊	小林誠司	巨人
2020	大野雄大	木下拓哉	中日
2021	柳裕也	木下拓哉	中日
2022	青柳晃洋	梅野隆太郎	阪神

【歴代】パ・リーグの最優秀バッテリー賞受賞者は？

年度	投手	捕手	チーム
1991	工藤公康	伊東勤	西武
1992	石井丈裕	伊東勤	西武
1993	金石昭人	田村藤夫	日本ハム
1994	吉田豊彦	吉永幸一郎	ダイエー
1995	平井正史	中嶋聡	オリックス
1996	西口文也	伊東勤	西武
1997	西口文也	伊東勤	西武
1998	西口文也	伊東勤	西武
1999	工藤公康	城島健司	ダイエー
2000	吉田修司	城島健司	ダイエー
2001	田之上慶三郎	城島健司	ダイエー
2002	豊田清	伊東勤	西武
2003	斉藤和巳	城島健司	ダイエー
2004	三瀬幸司	城島健司	ダイエー
2005	渡辺俊介	里崎智也	ロッテ
2006	斉藤和巳	的場直樹	ソフトバンク
2007	成瀬善久	里崎智也	ロッテ
2008	岩隈久志	藤井彰人	楽天
2009	涌井秀章	銀仁朗	西武
2010	杉内俊哉	田上秀則	ソフトバンク
2011	田中将大	嶋基宏	楽天
2012	吉川光夫	鶴岡慎也	日本ハム
2013	田中将大	嶋基宏	楽天
2014	金子千尋	伊藤光	オリックス
2015	大谷翔平	大野奨太	日本ハム
2016	石川歩	田村龍弘	ロッテ
2017	菊池雄星	炭谷銀仁朗	西武
2018	多和田真三郎	森友哉	西武
2019	増田達至	森友哉	西武
2020	千賀滉大	甲斐拓也	ソフトバンク
2021	山本由伸	若月健矢	オリックス
2022	山本由伸	若月健矢	オリックス

特別賞受賞者は？

最優秀バッテリー賞に選出されなかった選手であっても、著しい活躍を見せた選手には特別賞が贈られます。

特別賞はこれまでに6人が受賞しており、下記の通りです。

年度	受賞者	チーム
1992	達川光男	広島
1993	古田敦也	ヤクルト
1996	西山秀二	広島
1999	上原浩治	巨人
2008	藤川球児	阪神
2018	菅野智之	巨人

【野球】バッテリーとは？語源や由来を解説！歴代最優秀バッテリーは？【まとめ】

この記事では、野球におけるバッテリーの語源や由来、最後に歴代最優秀バッテリー賞受賞者について紹介しました。

野球におけるバッテリーとは、ピッチャーとキャッチャーを1組にして呼ぶ際の呼称です。

バッテリーはラテン語の「バットゥエレ」が語源となっており、当初は投手を砲台に例えた呼び方でした。

後に一対の物という意味に解釈された時に、捕手も含めてバッテリーと呼ばれるようになりました。