MLBで一番盛り上がるのが、レギュラーシーズンが終わった後のポストシーズン。
1ヶ月に渡る長く厳しい戦いでかなり見応えがあるため、まさに1年の集大成とも言えます。
この記事では、メジャーリーグのポストシーズンの仕組みや進出条件、日程について紹介していきます。
【MLB】メジャーリーグのポストシーズンとは?
メジャーリーグにおけるポストシーズンとは、レギュラーシーズンの上位チームがMLB30チームの中の1位を決める戦いのことです。
ポストシーズンとは英語で「Postseason」と書きます。
「Post」は「後で」という意味があるので、そのまま「レギュラーシーズンの後」という意味です。
一発勝負ではないものの、〇勝先取のシステムで1試合も無駄にできないため、本気の戦いが見れるのが見どころです。
エースが先発翌日にリリーフで出てくるなんてことも。
【MLBのリーグ構成】2リーグ・3地区に分かれている
ポストシーズンにはレギュラーシーズンの上位チームが出場できますが、ここではレギュラーシーズンにおけるリーグ構成について簡単に紹介します。
MLBは全30チームで構成。
30チームが2リーグに分かれ、さらに3地区に細分化されており、レギュラーシーズンでは各リーグの各地区で地区優勝を目指して戦います。
- アメリカンリーグ(15チーム)
- 東地区(5チーム)
- 中地区(5チーム)
- 西地区(5チーム)
- ナショナルリーグ(15チーム)
- 東地区(5チーム)
- 中地区(5チーム)
- 西地区(5チーム)
レギュラーシーズンの対戦カードなどの仕組みについては、こちらの記事で解説しています。
【MLB】メジャーリーグのポストシーズンの仕組みと進出条件
メジャーリーグにおけるポストシーズンの概要を表す図がこちら。
メジャーリーグのポストシーズンの進出条件
MLBのポストシーズンに進出するのは、下記の全12チームです。
- 各地区の優勝チーム(各リーグで3チームずつ=合計6チーム)
- ①を除いたチームの中で各リーグ勝率上位3チーム(両リーグで合計6チーム)
①はそのまま地区優勝と呼び、②の地区優勝は果たせなかったものの勝率が高かったチーム群のことをワイルドカードと呼びます。
さらに①と②の中でそれぞれ勝率で順位付けされることが特徴的。
たとえ地区優勝したとしても、地区優勝チームの中で最も勝率が低いチームは余計に1シリーズ戦うことになります。(後述)
なので、レギュラーシーズンで優勝を決めた後も気が抜けません。
ワイルドカードシリーズ(WCS)
ワイルドカードシリーズは3戦中2勝先取で、勝者は次のステージであるディビジョンシリーズに進出することができます。
ワイルドカードシリーズという名前だけあって、ワイルドカード同士の敗者復活のような意味合いですが、地区優勝チームの中で勝率最低チームも含まれているのが特徴です。
とはいえワイルドカードの中の勝率3位チームとの対戦のため、地区優勝に対する配慮はされています。
- 「ワイルドカード勝率1位」対「ワイルドカード勝率2位」
- 「地区優勝勝率3位」対「ワイルドカード勝率3位」
太字はホームアドバンテージが与えられるチーム
ホームアドバンテージが与えられたチームは、全試合をホームで開催できます。
ディビジョンシリーズ(DS)
ディビジョンシリーズは5戦中3勝先取で、勝者は次のステージであるリーグチャンピオンシップシリーズに進出することができます。
- 「地区優勝勝率1位」対「ワイルドカード勝率1位と2位の勝者」
- 「地区優勝勝率2位」対「地区優勝勝率3位とワイルドカード勝率3位の勝者」
太字はホームアドバンテージが与えられるチーム
ホームアドバンテージが与えられたチームは、5試合中3試合をホームで開催できます。
リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)
リーグチャンピオンシップシリーズは7戦中4勝先取で、勝者は次のステージであるワールドシリーズに進出することができます。
- 各リーグのディビジョンシリーズの勝者同士
ホームアドバンテージは、対戦カードが地区優勝チーム同士の場合は勝率が高い方、地区優勝チーム対ワイルドカードチームの場合は地区優勝チームに与えられます。
ホームアドバンテージが与えられたチームは、7試合中4試合をホームで開催できます。
ワールドシリーズ(WS)
ワールドシリーズは7戦中4勝先取で、勝者はその年のMLB全30球団のチャンピオンの称号を手に入れることができます。
- リーグチャンピオンシップシリーズの勝者同士
ホームアドバンテージは勝率が高い方に与えられます。
ホームアドバンテージが与えられたチームは、7試合中4試合をホームで開催できます。
【MLB】メジャーリーグのポストシーズンはいつからいつまで?【完全版】
メジャーリーグのポストシーズンの日程は約1ヶ月間に渡り、その間のスケジュールは以下の通りです。
最長で10月3日から11月4日の長丁場です。
ディビジョンシリーズとリーグチャンピオンシップシリーズにおいて、ア・リーグとナ・リーグの試合がところどころで被らないように開催されるのが特徴です。
これはア・リーグとナ・リーグの上記シリーズの放映権を別々の放送局が買い取っているため、放送時間が被って視聴者が分散するのを避けていると考えられます。
日程(現地時間) | シリーズ名 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
---|---|---|---|
10月3日(火) | ワイルドカードシリーズ(WCS) | 1戦目 | 1戦目 |
10月4日(水) | ワイルドカードシリーズ(WCS) | 2戦目 | 2戦目 |
10月5日(木) | ワイルドカードシリーズ(WCS) | 3戦目(必要であれば) | 3戦目(必要であれば) |
10月6日(金) | 試合なし | 試合なし | 試合なし |
10月7日(土) | ディビジョンシリーズ(DS) | 1戦目 | 1戦目 |
10月8日(日) | ディビジョンシリーズ(DS) | 2戦目 | 試合なし |
10月9日(月) | ディビジョンシリーズ(DS) | 試合なし | 2戦目 |
10月10日(火) | ディビジョンシリーズ(DS) | 3戦目 | 試合なし |
10月11日(水) | ディビジョンシリーズ(DS) | 4戦目(必要であれば) | 3戦目 |
10月12日(木) | ディビジョンシリーズ(DS) | 試合なし | 4戦目(必要であれば) |
10月13日(金) | ディビジョンシリーズ(DS) | 5戦目(必要であれば) | 試合なし |
10月14日(土) | ディビジョンシリーズ(DS) | 試合なし | 5戦目(必要であれば) |
10月15日(日) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 1戦目 | 試合なし |
10月16日(月) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 2戦目 | 1戦目 |
10月17日(火) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 試合なし | 2戦目 |
10月18日(水) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 3戦目 | 試合なし |
10月19日(木) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 4戦目 | 3戦目 |
10月20日(金) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 5戦目(必要であれば) | 4戦目 |
10月21日(土) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 試合なし | 5戦目(必要であれば) |
10月22日(日) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 6戦目(必要であれば) | 試合なし |
10月23日(月) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 7戦目(必要であれば) | 6戦目(必要であれば) |
10月24日(火) | リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS) | 試合なし | 7戦目(必要であれば) |
10月25日(水) | 試合なし | 試合なし | 試合なし |
10月26日(木) | 試合なし | 試合なし | 試合なし |
10月27日(金) | ワールドシリーズ(WS) | 1戦目 | 1戦目 |
10月28日(土) | ワールドシリーズ(WS) | 2戦目 | 2戦目 |
10月29日(日) | ワールドシリーズ(WS) | 移動日 | 移動日 |
10月30日(月) | ワールドシリーズ(WS) | 3戦目 | 3戦目 |
10月31日(火) | ワールドシリーズ(WS) | 4戦目 | 4戦目 |
11月1日(水) | ワールドシリーズ(WS) | 5戦目(必要であれば) | 5戦目(必要であれば) |
11月2日(木) | ワールドシリーズ(WS) | 移動日 | 移動日 |
11月3日(金) | ワールドシリーズ(WS) | 6戦目(必要であれば) | 6戦目(必要であれば) |
11月4日(土) | ワールドシリーズ(WS) | 7戦目(必要であれば) | 7戦目(必要であれば) |
メジャーリーグのポストシーズンとは?進出条件や仕組み・日程を解説!【まとめ】
この記事では、メジャーリーグのポストシーズンの仕組みや進出条件、日程について紹介しました。
メジャーリーグにおけるポストシーズンとは、レギュラーシーズンの上位チームがMLB30チームの中の1位を決める戦いのことです。
ポストシーズンには全12チームが出場し、最長で4つのシリーズを約1ヶ月間戦い抜きます。