「大谷ルール」って大谷選手に適用されるルールってことはわかるけど、詳しいことは分からない。
そんな方へ向けて、この記事では大谷ルールの内容や正式名称、大谷選手以外に使えるのかどうかについて紹介していきます。
大谷ルールとは?正式名称は?
DH(指名打者)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
2021年まではロースター上の括りが「ピッチャー」「野手」の2つだったのが、2022年に3つ目の「二刀流選手」が新設されたことも含めて「大谷ルール」と呼ばれることもあります。
大谷ルールの正式名称は何?
大谷ルールの正式名称はそのまま「大谷ルール(Ohtani Rule)」です。
なんと、英語の辞書サイト「dictonary.com」にも掲載されています。
a rule that allows the pitcher to be assigned to the designated hitter spot in the batting order and to remain as the designated hitter even if replaced on the mound by another pitcher.
投手が打順の中で指名打者の位置に割り当てられ、他の投手と交代しても指名打者として残ることができるルール。
https://www.dictionary.com/browse/ohtani-ruleより引用
アメリカでは圧倒的な功績を残した人物の名前がそのまま賞の名前になることがあります。
「大谷ルール」は賞ではないものの、名前がそのままルール名になっていることから、大谷選手がMLBにかなりインパクトを与える存在であることは間違いないようです。
引退後は、優秀な二刀流選手を讃える賞「大谷翔平賞」ができてもおかしくないですよね。
大谷ルールはいつから導入された?なぜできた?
大谷ルールはMLBとNPBで導入されています。
大谷ルールはなぜできた?背景は?
2020年からMLBが公式に「二刀流選手」をルール化。
これを受けて大谷翔平選手は、2020年からロースター上の選手区分が「二刀流選手」へ変更される予定でした。
しかしながら、2020年が短縮シーズンになったことにより適用が2022年に延期。
ロースター区分適用が延期されている間、大谷選手は2021年にMVPを獲得する大活躍をしますが、2本差で本塁打王を逃してしまいます。
逃した要因として挙げられるのが、当時の「先発登板して降板したら、DHとしても外れなければならない」というルール。
このルールにより登板日の大谷選手の打席数が減ってしまい、ホームラン王争いにおいて不利になったというもの。
この不公平の是正と「大谷の打席を減らすのはもったいない」というビジネス的な思惑も重なって、大谷ルールが考案されたものと思われます。
観客も大谷選手の打席をたくさん見れるのでWin-Winですよね。
これにより、2022年から大谷選手のロースター上の区分が「投手」から「二刀流選手」に変更になり、更に先発投手として降板後も引き続きDHで出場できるようになったわけです。
MLBでの大谷ルール
上記の流れを受けて、メジャーリーグ(MLB)では、2021年のオールスターゲームで初めて大谷ルールが導入されました。
2021年はオールスターのみ有効で、おそらく2022年シーズンからのルール適用テストと興行を兼ねたものであったと考えられます。
その後、正式に2022年シーズンから大谷ルールの適用が開始されました。
これにより、先発登板日の大谷選手の打席数が減ることがなくなりました。
NPBでの大谷ルール
日本のプロ野球(NPB)においても、2023年シーズンから大谷ルールの適用が決定しています。
現状で一番適用される可能性が高いのは、日本ハムの二刀流・矢澤宏太選手です。
大谷以外の選手は大谷ルールを使える?再登板はあり?
【大谷ルールとは】正式名称は何?なぜできた?大谷以外は使えるの?【まとめ】
この記事では、大谷ルールの内容や正式名称、大谷選手以外に使えるのかどうかについて紹介してきました。
大谷ルールの正式名称はそのまま「大谷ルール」です。
大谷ルールにより、二刀流選手はロースター上で普通の選手よりも有利になったので、大谷選手の価値はさらに上昇すること間違いなしですね!