オリックス・バファローズが制した2023年のパ・リーグ。
例年優勝チームから選出されることが多いため、今年もバファローズの選手の中から選ばれることはほぼ間違いないありません。
この記事では、パ・リーグMVP候補の成績比較を通して、受賞者の予想をしていきます。
【日本プロ野球】MVPの選出方法【概要】
MVP(最優秀選手)はその年のリーグ最高の活躍を見せた選手に贈られる賞のことです。
選出方法
選出方法は記者投票。
投票資格は全国のプロ野球関連記者(5年以上担当)に与えられており、1・2・3位の選手名を書いて投票します。
MVPの選出基準
MVPの選出基準は明確には定められていませんが、基本的にはリーグ優勝したチームから選出され続けています。
優勝チーム以外でも、特筆すべき成果を残した選手にMVPが与えられることが稀にあります。
【2023年】パ・リーグMVP候補の成績比較
優勝したオリックスの選手を中心に、他球団からも特筆すべき成績を残した選手の成績を比較します。
選手名 | 成績 | タイトル |
---|---|---|
山本 由伸 | 23試 16勝6敗 防1.21 WHIP0.88 | 最優秀防御率 最多勝利 最高勝率 最多奪三振 |
近藤 健介 | 143試 率.303 26本 87点 出.431 OPS.959 | 最多本塁打 最多打点 最高出塁率 |
頓宮 裕真 | 113試 率.307 16本 49点 出.378 OPS.862 | 首位打者 |
松井 裕樹 | 59試 2勝3敗39S 8H 防1.57 WHIP0.89 | 最多セーブ |
今季は全体的に投高打低。
打者のMVP候補である近藤選手はホームランと打点の二冠を獲得しましたが、26本塁打、87打点は例年の数値と比較すると劣る結果となりました。
投手を見ても、投高打低ながら規定投球回に到達した投手は9名のみで、突出した存在が先発ではオリックス・山本投手、抑えでは楽天・松井投手のみという状況。
これまでのMVP獲得者の傾向から見ても、成績の見た目の良さも重要であることから、投高打低の今年は野手のMVPは厳しいと予想されます。
【2023年】パ・リーグMVP受賞者予想
本記事においては、2023年のパ・リーグMVPは山本由伸投手と予想します。
受賞可能性 | 選手名 | 成績 | タイトル |
---|---|---|---|
◎ | 山本 由伸 | 23試 16勝6敗 防1.21 WHIP0.88 | 最優秀防御率 最多勝利 最高勝率 最多奪三振 |
〇 | 近藤 健介 | 143試 率.303 26本 87点 出.431 OPS.959 | 最多本塁打 最多打点 最高出塁率 |
△ | 頓宮 裕真 | 113試 率.307 16本 49点 出.378 OPS.862 | 首位打者 |
△ | 松井 裕樹 | 59試 2勝3敗39S 8H 防1.57 WHIP0.89 | 最多セーブ |
唯一対抗できそうな選手
今年のパ・リーグMVPは、優勝チームのエースで投手4冠を達成した山本由伸投手でほぼ間違い無さそう。
唯一の対抗馬として挙げられるとすれば、ソフトバンクホークスの近藤選手です。
FA移籍して臨んだ今季、持ち前の巧打と選球眼に加えて長打力が格段にアップ。
本塁打と打点の二冠を達成するなど素晴らしい活躍を見せましたが、相対評価ではなく絶対的な数値という観点で言うと26本塁打、87打点は例年と比較すると見劣りしてしまうのがネックです。
競争相手が山本投手でなければ、十分に可能性がありました。
2位・3位票は集めそうだが受賞は厳しそうな選手
MVP受賞は厳しいが、2位・3位票は集めそうな選手として、オリックス・頓宮、楽天・松井の両選手が挙げられます。
- 頓宮選手:首位打者を獲得し、吉田正尚選手が抜けた穴を埋める活躍。
- 松井投手:圧倒的な投球で、自身3度目のセーブ王を獲得する活躍。
両者ともタイトルホルダーではありますが、頓宮選手は試合出場数が少ないのがネック、松井投手は4位に終わったチーム成績がネックとなりそうです。