プロ野球のニュースでよく聞く「○○選手が登録抹消されました」の文言。
この記事では、「そもそも登録抹消って何?」「なぜ抹消するの?一軍に戻ってくるまでの期間は何日間?」という疑問についてわかりやすく解説していきます。
【プロ野球】登録抹消とは?
プロ野球における登録抹消とは、一軍登録を抹消することを意味し、同時に二軍落ちを意味します。
正式名称では「出場選手登録抹消」と言い、NPBの公式サイトで毎日確認することができます。
一軍登録とは、支配下選手を一軍の試合に出場できるように登録することで、一軍登録人数の最大人数は29名です。
その29名の内25名がベンチ入りし、日々の試合を戦っています。
一軍登録や支配下登録に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【プロ野球】登録抹消後、再登録までの期間は10日間!数え方は?
登録抹消後に一軍再登録するには、登録抹消日を含めて10日間が経過する必要があります。
10日間の数え方としては、例えば7月11日に登録抹消された場合、7月21日以降に再登録が可能になります。
この再登録禁止期間がないと、無制限にピッチャーを入れ替えることができてしまいます。
再登録までの日数は基本的に10日間ですが、いくつかの例外が存在します。
例外①脳震盪登録抹消特例措置
守備時に選手同士が衝突するなどで、脳震盪を起こした時の特例措置です。
脳震盪を起こした選手を登録抹消しても、10日以内で問題ないことが確認できれば、10日を待たずに一軍に再登録できます。
当該選手の登録抹消時に代替選手を指定でき、代替選手は抹消選手が10日以内に一軍に再登録された場合は自動的に登録抹消となります。
ただしこの特例措置が適用されて登録抹消された代替選手は、10日間を待たずに一軍に再登録することが可能です。
例外②特例2023
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う特例措置です。
発熱などの体調不良を起こして、新型コロナの感染疑いがある選手を特例2023で登録抹消しても、10日以内で問題ないことが確認できれば、10日を待たずに一軍に再登録できます。
上記の脳震盪の場合と同じ代替選手のルールが設定されています。
特例2023で抹消された選手の一覧はこちらの記事にまとめています。
例外③引退試合選手登録特例措置
引退試合選手登録特例措置は、引退試合をする選手をその日に限り、一軍登録人数の29人を超えて登録できる特例措置です。
この特例措置を使って登録された選手は、引退試合翌日に自動的に登録抹消され、その後クライマックスシリーズまで出場不可になります。
また、引退試合の日だけ一軍登録人数がこの特例措置を適用する人数分増えますが、ベンチ入り可能人数は25人のままで変わりません。
【プロ野球】なぜ登録抹消するの?
プロ野球で登録抹消する理由は、怪我や病気、シンプルに力不足、調整不足、チーム事情など様々です。
登録抹消の理由①怪我
プレイ中や練習中に、全治が長引きそうな怪我をした場合は登録抹消されます。
プレイできない選手に枠を使えないですからね。
登録抹消の理由②体調不良
風邪やインフルエンザなどの体調不良でプレイできない場合も、登録抹消の可能性があります。
元来、発熱などのちょっとした風邪であれば抹消せずに経過観察していましたが、近年は新型コロナの影響で「特例2023」を使って登録抹消されてしまいます。
感染拡大を防ぐための防止策の一環です。
登録抹消の理由③力不足・調整不足
若手の選手をお試しで一軍にあげてみたものの実力不足で結果が出なかった場合や、実力は申し分ないが本調子ではないと判断された場合は登録抹消されます。
これがいわゆる二軍落ちと言われる登録抹消です。
登録抹消の理由④チーム事情
一方で、怪我や病気、実力などに関係なく、チーム事情によって登録抹消される場合もあります。
投手の人数を一時的に増やしたいから、野手を1人抹消して投手を1人登録するなどのチーム編成上の都合がほとんどです。
【プロ野球】登録抹消とは?なぜ抹消するの?期間は何日間?【まとめ】
この記事では、「そもそも登録抹消って何?」「なぜ抹消するの?一軍に戻ってくるまでの期間は何日間?」という疑問についてわかりやすく解説しました。
登録抹消とは一軍登録を抹消することを指し、期間は抹消日を含めて10日間です。
登録抹消理由は公開されないものの、主に怪我や病気、シンプルに力不足、調整不足、チーム事情が考えられます。