2022年のシーズン終盤、大谷選手が近代野球初の規定打席と規定投球回数同時達成なるか?ということで話題になりました。
変な話、規定打席は凡退し続けても試合に出続ける限りは到達可能ですが、規定投球回数は抑えなければ到達できないためかなりハードです。
この記事では、NPBとMLBにおける規定投球回数が何回なのか、その計算方法や過去の達成者についても紹介してきます。
規定投球回とは?分かりやすく解説
防御率は基本的にイニング数が少ないと有利なので、最低限投げなければならないイニング数として規定投球回が定められています。
リリーフピッチャーは短いイニングを全力で行くため、防御率1点台も良く見ますよね。
規定投球回を投げた先発投手が多ければ多いほど、先発が役割を果たしたことになり、中継ぎ投手への負担が少ない球団であると言えます。
【2024年】NPB(日本)の規定投球回数は何回?計算方法は?
2024年のNPBの規定投球回数は143回です。
規定投球回の計算方法は簡単で「規定投球回=試合数」です。
中6日のローテーションで回ると、年間25~26登板。
平均6回を投げきれれば、規定投球回を達成できる計算です。
【2022年】セ・リーグ規定投球回到達者一覧
選手名 | 球団 | 投球回数 |
---|---|---|
森下暢仁 | 広島 | 178.2 |
戸郷翔征 | 巨人 | 171.2 |
青柳晃洋 | 阪神 | 162.1 |
大野雄大 | 中日 | 157 |
小川泰弘 | ヤクルト | 153.1 |
柳裕也 | 中日 | 153.1 |
西勇輝 | 阪神 | 148.1 |
菅野智之 | 巨人 | 147 |
小笠原慎之介 | 中日 | 146.2 |
今永昇太 | 横浜 | 143.2 |
規定投球回達成者の内訳がこちら。
- 中日:3名
- 阪神・巨人:各2名
- 広島・ヤクルト・横浜:各1名
【2022年】パ・リーグ規定投球回到達者一覧
選手名 | 球団 | 投球回数 |
---|---|---|
山本由伸 | オリックス | 193 |
髙橋光成 | 西武 | 175.2 |
田中将大 | 楽天 | 163 |
伊藤大海 | 日本ハム | 155.2 |
上沢直之 | 日本ハム | 152 |
宮城大弥 | オリックス | 148.1 |
加藤貴之 | 日本ハム | 147.2 |
千賀滉大 | ソフトバンク | 144 |
小島和哉 | ロッテ | 143.1 |
規定投球回達成者の内訳がこちら。
- 日本ハム:3名
- オリックス:2名
- 西武・楽天・ソフトバンク・ロッテ:各1名
オリックス・山本由伸投手が193回と、NPBの中では頭一つ抜けた投球回数を投げています。
【2024年】MLB(メジャーリーグ)の規定投球回数は何回?計算方法は?
2024年のMLBの規定投球回数は162回です。
NPBと同様、規定投球回の計算方法は簡単で「規定投球回=試合数」です。
MLBの先発は中4日で回るのが基本で、順調にシーズン通して投げると32登板になります。
中4日で5回~6回を投げきれれば、規定投球回に到達することが可能です。
【2022年】MLB規定投球回達成者ランキング(全20人)【かなり厳しい】
順位 | 選手名 | 球団 | 投球回数 |
---|---|---|---|
1 | S・アルカンタラ | マイアミ・マーリンズ | 228.2 |
2 | F・バルデス | ヒューストン・アストロズ | 201.1 |
3 | G・コール | ニューヨーク・ヤンキース | 200.2 |
4 | M・ケリー | アリゾナ・ダイアモンドバックス | 200.1 |
5 | S・ビーバー | クリーブランド・ガーディアンズ | 200.0 |
6 | A・マノア | トロント・ブルージェイズ | 196.2 |
7 | ダルビッシュ有 | サンディエゴ・パドレス | 194.2 |
8 | L・ウェブ | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 192.1 |
9 | C・クアントリル | クリーブランド・ガーディアンズ | 186.1 |
10 | M・フリード | アトランタ・ブレーブス | 185.1 |
11 | D・シース | シカゴ・ホワイトソックス | 184.0 |
12 | C・バシット | ニューヨーク・メッツ | 181.2 |
13 | K・ライト | アトランタ・ブレーブス | 180.1 |
14 | T・アンダーソン | ロサンゼルス・エンゼルス | 178.2 |
15 | C・ロドン | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 178.0 |
16 | J・タイロン | ニューヨーク・ヤンキース | 177.1 |
17 | J・バーランダー | ヒューストン・アストロズ | 175.0 |
17 | J・ウリアス | ロサンゼルス・ドジャース | 175.0 |
19 | 大谷翔平 | ロサンゼルス・エンゼルス | 166.0 |
20 | J・ウルキディ | ヒューストン・アストロズ | 164.1 |
2022年はMLB全体で20名が規定投球回に達しました。
たったの20人しか達成していないと言った方が良いかもしれません。
日本人投手は、7位にダルビッシュ有投手、19位に大谷翔平選手の2名がランクイン。
そんな中で二刀流で打者としても一流の成績を残しながら、たった20名しかいない規定投球回を達成した大谷翔平選手の凄さが際立ちます。
200イニング近く投げたダルビッシュ有投手ももちろん凄いです。
【2023年】大谷翔平が規定投球回数に到達できる見込みは?
気になるのは、2023年も大谷翔平選手が規定投球回に到達するかどうかですよね。
2023年の大谷選手は中5日で投げ続けています。
報道によると、シーズン終盤には中4日も予定しているとのことで、そうなると30登板あたりが目安になってきそうです。
今年の大谷選手は、1試合平均5.9回を投げているので、そこから計算するとシーズン30登板で177回前後に着地します。
【追記】日本時間8月24日の登板で肘の靭帯損傷が判明し、今季絶望となってしまいました。
これにより、2023年は規定投球回には届かないことが確定しました。
項目 | 成績 | リーグランキング(10位以内) |
---|---|---|
登板数 | 23 | - |
勝利 | 10 | 8位 |
敗北 | 5 | - |
防御率 | 3.14 | 3位 |
投球回 | 132.0 | - |
奪三振 | 167 | 5位 |
WHIP | 1.06 | 4位 |