【野球】エースとは？意味や語源を解説！エースナンバーはなぜ18番？

エースナンバーと言われる背番号18番。

昔から歴代のずば抜けた実力を持つ投手が付けてきた由緒正しき番号として知られています。

この記事では、エースの意味や語源、エースになるための条件、エースナンバーがなぜ18番なのかについて紹介していきます。

【野球】エースとは？意味や語源は？

野球においてエースとは、チームの中で一番実力がある投手のことを指します。

エースの語源は？

エースの語源は諸説あります。

一つ目はトランプのA（エース）。

エースには「最強、第一の、特上」といった意味合いがあり、そこから発展して「エース＝最強投手」になったと言われています。

ちなみに野球にはトランプ由来の用語として「ジョーカー」も存在し、これはトランプゲームの大富豪などで切り札のカードになる様から「秘密兵器や切り札」を意味します。

もう一つエースの語源として有力な説として、1800年代の投手・エイサ・ブレイナード（Asa Brainard）をもじった説があります。

非公式記録ながら全69試合のうち65勝をあげたとされる人物で、これ以降、良い投手のことを「エイサ(Asa)のようだ」と言うようになったと言われています。

Asa（エイサ）をもじってAce（エース）となった。

【野球】エースになるための条件は？

エースは、チームの中で一番実力が高い投手のことを言います。

エースと呼ばれるためには、ただ好投すればいいだけではなく、大事な試合で必ず登板して勝ちに導くことが必要です。

大事な試合とは具体的にはこのような試合のことを指します。

エースの中のエースを決める賞が「沢村賞」で、先発完投でチームを勝ちに導き、大事な場面で三振を取れるような投手が選ばれるようになっています。

エースの具体例：2013年日本シリーズでの田中将大

勝てば日本一の日本シリーズ第6戦に先発した田中投手。

160球完投したものの、4失点を喫して敗北。

この完投は、「代わるか？」と首脳陣から打診されたものの「行きます」と答えてのものでした。

続く第7戦。

3-0で勝っている9回、前日160球投げているにもかかわらず抑えのエースとして登板。

見事抑えきって胴上げ投手になり、エースとして楽天球団創設以来初の日本一に導きました。

【野球】エースナンバーはなぜ18番？

日本ではエースがつける背番号は18番とされています。

18番を日本でエースナンバーとする起源：歌舞伎の十八番（おはこ）

歌舞伎界では、得意とする演目のことを「歌舞伎十八番（おはこ）」と呼びます。

ここから派生して、野球界でも一番秀でている投手（＝エース）に「十八番」を与えたとされています。

日本でエースナンバーが18番の理由：過去の名投手が18番をつけてきたから

伝統のある巨人において、エースピッチャーが代々18番を受け継いできました。

ここから「エース＝18番」というイメージが定着したとされる説です。

ちなみにアメリカでは18番に特別な意味はないため、日本固有の文化や歴史が「エースナンバー＝18番」という共通認識を形作ってきたと考えられます。

エースナンバー「18番」をつけた近年のエースは誰？

エースナンバーは数多くのエースピッチャーがつけてきましたが、ここでは近年18番を背負う投手を紹介します。

松坂大輔

別名「平成の怪物」とも呼ばれる松坂大輔投手です。

2000年代の日本のエースで、特に国際大会で無類の強さを発揮しました。

WBCでは6戦6勝を記録し、2度のMVPに輝いています。

田中将大

松坂大輔の次の世代の日本のエース・田中将大投手です。

前述の日本シリーズでの力投はもちろんのこと、170億円規模の大型契約で移籍したヤンキースでもしっかり結果を残しました。

山本由伸

近年の日本最強のエースといえば山本由伸投手。

入団当時は43番でしたが、圧倒的な投球を見せたことで2020年から18番を背負っています。

2年連続沢村賞を受賞するなど日本では敵なしの状態で、2023年オフにもメジャーへ移籍するのでは？と言われています。

【野球】エースとは？意味や語源を解説！エースナンバーはなぜ18番？【まとめ】

この記事では、エースの意味や語源、エースになるための条件、エースナンバーがなぜ18番なのかについて紹介しました。

野球においてエースとは、チームの中で一番実力がある投手のことを指します。

語源はトランプのエースと言われていて、大事な試合に登板してチームを勝ちに導くような投手がエースと呼ばれます。