この記事では、メジャーリーグのベンチ入り人数、投手・野手の配分について紹介していきます。
【2024年】メジャーリーグのベンチ入り人数は何人?
メジャーリーグのベンチ入り人数は26人です。
2019年までは25人でした。
ロースター区分で言うとアクティブロースター
ロースターの区分で言うと、ベンチ入りメンバー=アクティブロースター(Active Roster)。
もう一つの区分として40人ロースターがあります。
40人ロースターは、MLB球団がメジャー契約で保有権を持てる選手枠のことで、日本で言うところの支配下登録枠といったところ。
この40人からベンチ入りの26人を引いた残りの14人は、マイナーで調整しながらメジャー昇格の機会を待つことになります。
怪我人がロースターの人数にカウントされないIL制度については下記の記事で詳しく解説しています。
セプテンバー・コールアップ
9月1日以降はベンチ入り人数が26人→28人に増える。
2019年シーズン以前は25人から一気に40人(つまりメジャー契約選手全員)に増えていたので、大幅削減となった。
【特例】ダブルヘッダー開催時は1人追加
特例として、ダブルヘッダー開催時には、ベンチ入り枠に1人追加されて27人になる。
同日に2試合開催だと投手がもたないですしね。
ベンチ入りメンバーの投手と野手の配分は?
ベンチ入り26人のうち、ルールで投手は13人が上限と定められている。
投手運用はどのチームも苦しくなりがちなため、上限の13人まで配置するのが通例となっており、そうなると必然的に野手の人数は13人となります。
投手 | 13人 |
---|---|
野手 | 13人 |
合計ベンチ入りメンバー | 26人 |
ちなみに、ルール上は野手が投手として登板することも可能。しかしながら縛りがあり、大敗か大勝している時しか登板できません。
大谷翔平が在籍するチームは実質的に投手が14人
大谷選手は投手・野手という枠組みを超えた「二刀流(Two-Way Player:TWP)」という区分に相当。
TWP区分の選手は、制限なく投手として登板することが可能になります。
投手 | 13人 |
---|---|
二刀流(実質的に投手) | 1人 |
野手 | 12人 |
合計ベンチ入りメンバー | 26人 |
指名打者に加えて先発投手もこなす大谷選手が二刀流枠でベンチ入りすることで、投手が実質14人になります。
大谷選手がいるチームは、その圧倒的な実力に加えて、投手運用を楽にしてもらえる副次効果もあります。
【メジャーリーグ】ベンチ入り控え野手の配分と役割【少ない】
ベンチ入り野手は基本的に13人。
そのうち9人はスタメンで出場するため、控え野手は4人です。
ベンチ入り控え野手の配分
メジャーリーグのベンチ入り控え野手の人数配分は以下の通り。
- 捕手×1
- ユーティリティープレーヤー(内/外)×3
まず控え捕手は1人絶対に必要。
さすがにユーティリティープレーヤーも捕手の代わりはできません。
残り3名は、守れるポジション数に違いはあれどユーティリティープレーヤーであることが求められます。
ベンチ入り控え野手の役割
控え野手の役割は主に2つ。
まずは守備固めや代打などの途中出場。控え選手には捕手以外の全ポジションを守れる、左投手にめっぽう強いなどの尖った特徴を持った選手が多いです。
2つ目はレギュラーが休養時のスタメン要員。また、もしレギュラーで左投手に弱い特徴を持つ選手がいれば、左に強い控え選手がスタメンで出場することもあります。
全ポジション守れる選手であれば、控え選手であっても毎日いろんなポジションでスタメンや守備固めなどで試合に出ずっぱりになり、シーズントータル150試合近く出場することもあります。
メジャーリーガーはハードです。
【メジャーリーグ】ベンチ入り投手の配分は?
メジャーリーグにおけるベンチ入り投手は基本的に13人。
ベンチ入り投手の内訳は以下の通りです。
- 先発×5~6
- ロングリリーフ兼先発×1
- クローザー×1
- セットアッパー×2
- ショートリリーフ×2~3
- モップアップ(敗戦処理)×1
MLBは連戦が続くことが多く、特にリリーフの消耗が激しいことで知られています。
そのため、なるべく先発は5人にして中4~5日で回ってもらい、リリーフの頭数を増やします。
なぜメジャーの投手運用は厳しいのか?
日本では登録抹消によってベンチ入りの投手を割とカジュアルに入れ替えることが可能ですが、メジャーでは若手でもない限りは簡単にマイナー落ちさせることができません。
DFAなどは別にすると、怪我をしてIL入りするくらいしか入れ替えの場面がありません。
つまり、メジャーではシーズンが始まった後にフレッシュな投手を入れることがかなり難しくなることから、投手運用が厳しいとされています。
この投手運用の厳しさに対抗するために生まれたのが、ブルペンデーやオープナーなどの作戦です。