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【野球】各打順の意味や役割は?打順と守備位置の関連性はある?

【野球】各打順の意味や役割は?打順と守備位置の関連性はある?

野球における打順は適当に決められているわけではありません。

各打順には役割があり、最大限点数が取れるように監督が考え抜いた上で決めています。

この記事では、各打順の意味や役割、守備位置との関連性について解説していきます。

目次

各打順の意味や役割とは?【上位打線/クリーンアップ/下位打線】

打順とは打者が打つ順番のことを意味します。

各打順には役割があり、各打者の特徴を見極めて打順を決めて行きます。

打順は大まかに3つに分類される

打順は大まかに上位打線、クリーンアップ、下位打線の3種類に分類されます。

それぞれに該当する打順や役割はこのようになります。

スクロールできます
分類該当する打順役割
上位打線1番、2番クリーンアップの前にランナーに出る
クリーンアップ3番、4番、5番ランナーに出た上位打線の選手をホームに返す
下位打線6番、7番、8番、9番塁上に残っているランナーを返す/出塁して上位打線に繋ぐ

各打順の役割

もっと細かく各打順の役割を見た場合、このようになります。

打順役割2003年ダイエー打線(例)
1番出塁村松(中) .324 6本 57点
2番出塁/ランナーを進塁させる川崎(三) .294 2本 51点
3番ランナーを返す/出塁井口(二) .340 27本 109点
4番ランナーを返す/長打松中(一) .324 30本 123点
5番ランナーを返す/長打城島(捕) .330 34本 119点
6番ランナーを返す/出塁バルデス(左) .311 26本 104点
7番ランナーを返す/出塁ズレータ(指) .266 13本 43点
8番出塁柴原(右) .333 4本 53点
9番出塁鳥越(遊) .212 1本 25点
モグルくん

理想は2003年のダイエー打線です。

1番バッターの役割:出塁

1番バッターの役割は出塁してホームに還ることです。

そのため、出塁率の高さとワンヒットで帰還できる足の速さが必要です。

盗塁できる選手だと、バッテリーが盗塁を警戒するので、次打者が配球を読みやすくなるという副次的な効果も期待できます。

2番バッターの役割:出塁/ランナーを進塁させる

2番バッターの役割は、出塁とランナーの進塁です。

昔はランナーをバントで進塁させることが主な役割でしたが、現在は主にMLBで2番に最強打者を置くチームも増えました

モグルくん

大谷選手は2番を打っています。

2番に長打がある選手を置くことで、長打で1点、あわよくばホームランで2点先制して試合の主導権を握ることができます。

3番/4番/5番バッターの役割:ランナーを返す/長打

3番、4番、5番バッターはランナーを返すことが役割です。

その中でも3番バッターは、4番への繋ぎに加えてランナーを返すことも求められる打順で、チームの最強打者が置かれることも多い打順です。

4番バッターは古来からチームの最強打者が打つ打順で、長打でランナーを返すことが役割です。

5番バッターは、4番バッターが返しきれなかったランナーを返すのが役割です。

5番バッターがダメ押しで打点を稼げるチームは強いです。

2005年阪神の今岡誠選手は5番バッターとして驚異の勝負強さを発揮し、147打点を稼ぎました。

6番/7番バッターの役割:ランナーを返す/出塁

6番、7番バッターには、クリーンアップに準ずる打力を持つバッターが入ります。

クリーンアップのすぐ後ろのため、まだ塁上にランナーが残っていることが多く、ランナーを返すことが主な役割になります。

プレッシャーを感じさせずに好きに打たせたいバッターが入ることも多い打順です。

8番/9番バッターの役割:上位打線に繋ぐ

8番、9番バッターの役割はDH制有り無しで異なります。

DH制が無いセ・リーグではピッチャーが9番に入るため、9番で打線が切れることが想定されます。

一方でDH制があるパ・リーグでは、8番と9番は出塁して上位打線に繋ぐことが期待されます。

特に9番には俊足タイプの選手が入り、実質1番バッターの役割を果たす場合もあります。

打順と守備位置の関連性は?

打順と守備位置には関連性があると言われています。

守備負担が軽いほど打撃力が求められる

一般的に守備の負担が小さいポジションを守る選手ほど打撃力を求められるため、上位打線やクリーンアップを打つ傾向にあります。

守備負担が軽い順にランク付けしたものがこちら。

順位守備位置
1位指名打者(DH)
2位一塁手(ファースト)
3位左翼手(レフト)
4位右翼手(ライト)
5位三塁手(サード)
6位二塁手(セカンド)
7位中堅手(センター)
8位遊撃手(ショート)
9位捕手(キャッチャー)

各打順の守備位置の傾向

打順守備位置の傾向
上位打線(1番、2番)遊撃手、二塁手、中堅手
クリーンアップ(3番、4番、5番)三塁手、右翼手、左翼手、一塁手、指名打者
下位打線(6番、7番、8番、9番)捕手、上位打線とクリーンアップから溢れた選手

守備において俊足であることが求められる遊撃手、二塁手、中堅手は、打線でも上位を打つケースが多くあります。

守備負担が軽いポジションを守る選手は長打を含めた総合的な打撃力を求められるため、クリーンアップを打つ傾向にあります。

一方で一番守備負担が重い捕手は打撃より守備を重視し、7番以下の下位打線を打つ傾向があります。

モグルくん

OBだと古田や城島、現役だと森は打撃力が非常に高いため、捕手でもクリーンアップを打てる稀有な例です。

【野球】各打順の意味や役割は?打順と守備位置の関連性はある?【まとめ】

この記事では、各打順の意味や役割、守備位置との関連性について解説しました。

打順は上位打線、クリーンアップ、下位打線に分かれ、上位打線が出塁し、クリーンアップが返すという役割を担っています。

打順と守備位置の関連性はあるとされていて、難しい守備位置を守る選手(例えば捕手)は下位打線を打つ傾向にあります。

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