2022年の契約交渉で、将来的なメジャーリーグ移籍希望を表明した平良海馬選手。
この記事では、西武・平良選手のメジャーリーグ挑戦がいつなのか、現時点でのMLBからの評価や予想年俸について紹介していきます。
平良海馬のメジャー挑戦はいつ?
平良選手は2022年の契約交渉の席でメジャー挑戦希望を表明しており、2021年夏頃には敏腕代理人のスコット・ボラス氏と契約締結済。
だからと言って、今すぐメジャー移籍というわけにはいかず、様々な障壁をクリアする必要があります。
メジャー挑戦への1つ目の壁:25歳ルール
一つ目に乗り越えるべき壁は25歳ルールです。
25歳ルールとは、25歳未満の選手がMLB球団と契約する際の契約金や年俸額に制限を受けるルールのこと。
最近で言うと、鈴木誠也選手や吉田正尚選手がMLB移籍で100億円規模の契約を勝ち取りましたが、25歳未満だとそういった大型契約ができないということになります。
25歳未満でメジャー挑戦することも可能ですが、その場合はマイナー契約スタートかつ年俸は最低補償額の1億円程度に抑えられます。
25歳ルールに抵触した大谷選手がそうでした。
メジャー挑戦への2つ目の壁:ポスティングの許可
2つ目の壁は、西武がポスティング許可をするかどうかです。
ポスティングは球団を通じて行うため、球団の許可が絶対に必要です。
球団の許可が出る条件は様々で、日本一達成、タイトル獲得、長い期間活躍することなどが挙げられます。
平良選手は2023年終了時点で実働4.5年程度とまだ短いため、ポスティングの許可を得るには日本一への貢献やタイトル獲得が必須になりそうです。
最速は2024年オフのポスティング
上記の壁をクリアした場合、2024年オフのポスティング移籍が最速となります。
平良選手の誕生日は1999年11月15日であり、2024年11月15日以降に25歳ルールが適用されなくなる。
平良選手は自身でラプソードを購入して変化球を研究するなど、研究熱心な選手としても知られており、2024年も大活躍はほぼ間違いないと見られます。
2024年に更なる進化を遂げてタイトル獲得すれば契約総額もアップし、ポスティングの移籍金もアップします。
海外FA権取得は最速2028年
もしどうしてもポスティングが認められない場合、海外FA権取得を待つことになります。
海外FA権取得は最速でも2028年となり、その時に平良選手は29歳です。
ちなみに平良選手は「FA権を取ったら宣言する」と自身のYouTubeで発言しており、遅くとも海外FA権取得時にはメジャー挑戦するはずです。
【結論】現実的には2024年か2025年のポスティングの可能性が高い
既にスコット・ボラス氏と代理人契約をしていることからも、現実的にはFAまで待つことは考えづらい状況です。
一方で、2024年のインタビューで「球団に多くの譲渡金を残せるような円満な形で移籍を目指したい」といった趣旨の発言をしており、球団が止めてもゴリ押しで絶対行きたいという感じではありません。
先発で結果を残し続けて自身の価値を最大限高めた上で、最速で2024年、もしくは翌年の2025年にポスティングで移籍する可能性が高そうです。
平良海馬のMLBでの評価は?
平良選手はMLBのデータサイト「Fangraphs」のプロスペクト欄に掲載されています。(2022年当時)
そこでの平良選手の寸評はこのようになっています。
- キャッチャーのような体型で太い下半身から90マイル中盤(150キロ)の直球を投げるピッチャー。
- スプリットが良いリリーバー(2022年時点)。
- 25歳になるのを待つ必要がある(25歳ルール)。
他にも山本由伸投手やモイネロ投手、佐々木朗希投手が掲載されており、それぞれの評価を比較することで平良選手の相対的な評価を探っていきます。
評価項目 | 平良海馬 | 山本由伸 | 佐々木朗希 | モイネロ |
---|---|---|---|---|
ストレート | 60 | 55 | 70 | 60 |
変化球 | 50-55 | 45-60 | 45-50 | 55 |
コントロール | 40 | 55 | 45 | 50 |
将来的な価値 | 40+ | 55 | 50 | 40+ |
評価対象ポジション | リリーフ | 先発 | 先発 | リリーフ |
平良投手は、山本由伸投手よりもストレートは高く評価されていて、コントロールで劣るという評価となっています。
将来的な価値はリリーフ時のもので、リリーフピッチャーとしてはMLBでも優秀な投手という評価です。
2023年になりMLBからの注目度合いが上がった現在は、さらに評価が上昇。
- 自分で考える力がある賢いピッチャー。
- ストレートの軌道が独特で、MLBでは通用しそう。
- 先発投手でありながら、セットアッパーやクローザーもこなせるマルチなピッチャー。
代理人が辣腕で有名なスコット・ボラス氏なだけに、MLB球団に上手く売り込んでくれることは間違いなく、メジャー挑戦するとなれば高額契約も期待できそうです。
平良海馬がメジャー挑戦で得られる予想年俸は?
平良選手がメジャー挑戦で得られる予想年俸は10億円~20億円です。
もし山本由伸投手がMLB移籍した後の2024年に投手5冠王でも獲得しようものなら、20億円級の年俸での5~7年契約は十分あり得ます。
データを用いて自身を客観的に分析しながらレベルアップしていける賢い投手なので、山本由伸レベルに到達することは十分に考えられます。