2023年にツインズからFAとなり、デトロイト・タイガースに移籍した前田健太投手。
メジャー挑戦時に前田投手がドジャースと結んだ8年契約は基本給が安く、生涯年俸でかなり損しているのでは?と言われています。
この記事では、前田投手の出来高込みの生涯年俸推移について紹介していきます。
前田健太の2024年の年俸は?【現在の契約内容】
タイガース・前田健太投手の2024年の年俸は$14,000,000(16億8000万円)です。※1ドル120円換算
2年契約となっており、2年目の2025年の年俸は$10,000,000(12億円)となっています。
前田健太の2023年の年俸は?【奴隷契約最終年】
ツインズ・前田健太投手の2023年の年俸は$5,650,000(6億7800万円)です。※1ドル120円換算
基本給は300万ドルで、下記の出来高ボーナスが加わります。
- 90投球回以降190回まで、10回ずつ達成ごとに$250,000(約3,000万円)
- 200投球回達成で$750,000(約9,000万円)
- 15, 20先発機会ごとに$1M(約1.2億円)、25, 30, 32先発機会ごとに$1.5M(約1.8億円)
- トレードボーナス: $1M(約1.2億円)
- 開幕ロースター入り: $150,000(約1,800万円)
2023年は20先発と100投球回、加えて開幕ロースター入りも達成。
合計で$2,650,000(3億1800万円)の出来高ボーナスをゲットしました。
【2016-23年】出来高ボーナスの満額はいくら?
- 投球回ボーナスの満額:$3.5M(約4.2億円)
- 先発機会ボーナスの満額:$6.5M(約7.8億円)
- トレードボーナス: $1M(約1.2億円)
- 開幕ロースター入り: $150,000(約1,800万円)
- 合計:11.15M(約13.4億円)
もし出来高を満額ゲットした場合、基本給と合わせて$14.15Mとなり、総額年俸は約17億円にのぼります。
2023年は怪我明けで、出来高満額ゲットの可能性は厳しい状況です。
もし出来高を満額受け取れた場合の前田投手の年俸は、MLB全体の年俸ランキングで94位です。
MLBの年俸が高い理由は、こちらの記事で詳しく解説しています。
前田健太のカープ時代の年俸推移と年度別成績は?
メジャーリーグ移籍前の前田健太投手は、広島カープのエースとして活躍。
年度(年齢) | 年俸 | 成績 |
---|---|---|
2007(19歳) | 800万円 | 一軍登板なし |
2008(20歳) | 800万円 | 19試 9勝2敗 防3.20 |
2009(21歳) | 2500万円 | 29試 8勝14敗 防3.36 |
2010(22歳) | 4800万円 | 28試 15勝8敗 防2.21 |
2011(23歳) | 1億5000万円 | 31試 10勝12敗 防2.46 |
2012(24歳) | 1億5000万円 | 29試 14勝7敗 防1.53 |
2013(25歳) | 2億1000万円 | 26試 15勝7敗 防2.10 |
2014(26歳) | 2億8000万円 | 27試 11勝9敗 防2.60 |
2015(27歳) | 3億円 | 29試 15勝8敗 防2.09 |
前田健太のポスティング移籍の譲渡金はいくら?
前田投手は、2015年オフにカープを通じてポスティング申請。
譲渡金は当時のルール下で最高額の2,000万ドル(当時のレートで約24億円)でした。
ポスティング制度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
前田健太のメジャーリーグ移籍後の年俸推移と年度別成績は?
前田健太投手のメジャーリーグ移籍後の年俸推移と年度別成績は以下の通り。
年度(年齢) | 所属 | 基本年俸 | 出来高 | 総年俸額 | 成績 |
---|---|---|---|---|---|
2016(28歳) | LAD | $3,000,000 3億6000万円 | $7,250,000 8億7000万円 | $10,250,000 12億3000万円 | 32試 16勝11敗 防3.48 |
2017(29歳) | LAD | $3,000,000 3億6000万円 | $4,250,000 5億1000万円 | $7,250,000 8億7000万円 | 29試 13勝6敗 1S 防4.22 |
2018(30歳) | LAD | $3,000,000 3億6000万円 | $3,000,000 3億6000万円 | $6,000,000 7億2000万円 | 39試 8勝10敗 2S 防3.81 |
2019(31歳) | LAD | $3,000,000 3億6000万円 | $5,400,000 6億5000万円 | $8,400,000 10億1000万円 | 37試 10勝8敗 3S 防4.04 |
2020(32歳) | MIN | $3,000,000 3億6000万円 | $2,185,000 2億6000万円 | $5,185,000 6億2000万円 | 11試 6勝1敗 防2.70 |
2021(33歳) | MIN | $3,000,000 3億6000万円 | $2,500,000 3億円 | $5,500,000 6億6000万円 | 21試 6勝5敗 防4.66 |
2022(34歳) | MIN | $3,000,000 3億6000万円 | なし | $3,000,000 3億6000万円 | MLB登板なし |
2023(35歳) | MIN | $3,000,000 3億6000万円 | $2,650,000 3億1800万円 | $5,650,000 6億7800万円 | 21試 6勝8敗 防4.23 |
2024(36歳) | DET | $14,000,000 16億8000万円 | – | $14,000,000 16億8000万円 | – |
2025(37歳) | DET | $10,000,000 12億円 | – | $10,000,000 12億円 | – |
- LAD:ロサンゼルス・ドジャース
- MIN:ミネソタ・ツインズ
- DET:デトロイト・タイガース
2023年オフに8年契約を終えて、自身のFAに。
トミー・ジョン手術明けとなった2023年シーズンも比較的安定した投球を見せて、見事タイガースとの2年契約をゲットしました。
前田健太の8年契約期間中の平均年俸総額は?【2016-23】
前田投手の年俸は出来高の部分が大きいため、毎年安定しません。
そこで2016年から2023年の実績ベースで平均の年俸総額を計算すると、日本円で約7億6850万円になります。
日本での給料と比較すると良い金額のように思えますが、MLBの他のローテーションピッチャーは10億円を超える金額をもらっているため、やはり低いと感じてしまいます。
前田健太はMLB年金を受給可能?
前田選手は2016年から23年までの8年契約で、基本給が安い代わりに8年分のサービスタイムを得ることができました。
これに加えて、タイガースとの2年契約により、MLBの年金満額受給が確定しました。
MLB年金は62歳から一生涯もらえる年金のことで、満額受給は年額2800万円にのぼる。
前田投手の生涯年俸が高すぎてもはや不要かもしれませんが、老後がさらに盤石になったと言えそうです。
前田健太の生涯年俸額は?
タイガース・前田投手が生涯で稼いできた総年俸額は104億2900万円です。
NPB契約金 | 8000万円 |
NPB総年俸額 | 11億7900万円 |
MLB契約金 | $1,000,000(1億2000万円) |
MLB総年俸額 | $75,414,704(90億5000万円) |
生涯年俸(日本円) | 104億2900万円 |