2022年三冠王を獲得し、注目を浴びたヤクルト・村上宗隆選手。
将来的なメジャー挑戦も視野に入れており、いつメジャーに行くの?評価や年俸は?と気になる方が多いようです。
そこでこの記事では、ヤクルト・村上選手のメジャー挑戦がいつなのか、メジャーからの評価や予想年俸について紹介していきます。
【概要】村上宗隆のメジャー挑戦はいつ?
ヤクルト・村上選手のメジャー挑戦は最短で2025年オフです。
村上宗隆がメジャー挑戦する2つの道
現状、正規ルートでメジャー挑戦するには2つの道があります。
- 海外FA権取得(実働9年)
- ポスティングシステムの利用
村上選手が海外FA権を取得するのは早くても2027年シーズンオフで、その時の満年齢は28歳。
一方で、ポスティングシステムの場合、2年早く挑戦できるのが魅力です。
村上選手はこれらの選択肢の中で、ポスティングシステムを選択すると言われています。
村上宗隆が海外FA権取得を待たない理由は?
村上選手が海外FA権取得を待たない理由として2つ考えられます。
- なるべく早い段階で挑戦したいという本人の意向
- 契約内容がポスティング利用を認めたものになっているから
まずは、村上選手本人が「メジャー挑戦は早ければ早いほど良い」と語っていることです。
あの大谷選手でさえメジャーで超一流の成績を残すまで4年かかっていることを考えれば、早めにメジャーの環境に入って慣れておきたいという主張も納得ですよね。
また、村上選手は現在ヤクルトと3年契約を締結していますが、その契約内容が完全にポスティングシステム利用を見越したものになっています。
具体的には3年契約が終わった後、ポスティングでのメジャー挑戦を容認することが盛り込まれています。
なぜ3年後の2025年オフなのか?
村上選手のメジャー挑戦が3年後の2025年オフである理由は、MLBの25歳ルールによるものです。
この25歳ルールが適用された代表例が大谷翔平選手。
大谷選手は日本ハム時代の最終年の年俸が2億7000万円でしたが、それを捨ててまでメジャーに挑戦。
25歳ルールが適用されたためマイナー契約となり、メジャー1年目は最低保証年俸の6500万円スタートでした。
25歳ルールは選手の年俸にも影響を与えますが、球団に支払われるポスティング譲渡金にも大きな損害を与えます。
譲渡金はルールが度々変更されていて、現在は選手の契約金額に応じた譲渡金が支払われることになっています。
すなわち、村上選手にマイナー契約で入団されたら、ヤクルトは主力打者を失う上に雀の涙ほどの譲渡金しかもらえないという悲劇が起こります。
よって、ヤクルトは譲渡金の観点から25歳未満でのメジャー挑戦はさせるわけにはいかないし、村上選手も身分が保証されないマイナー契約での挑戦は望まないはずです。
ちなみに大谷選手の時代の譲渡金は日本ハムが自由に設定できたため、エンゼルスから譲渡金として2000万ドル(約22億4000万円)もらうことができました。
村上宗隆のメジャーからの評価は「通用しない」?
村上選手は2022年シーズンこそ三冠王獲得など大活躍でしたが、2023年の前半戦は大きく低迷しました。
また2023年シーズン前に参加したWBCでも、要所では打ったもののあまり評価が高くなかったようです。
これまでの村上選手に対するメジャーの評価について分かっているものを紹介していきます。
一塁と三塁の守備があまりうまくない
記事によると、メジャーからは村上選手の守備があまりうまくないことが問題視されているようです。
直近で守備型三塁手のスコット・ローレン氏が殿堂入りしたように、メジャーでは三塁手の守備は重要視されています。
WARの算出方法でも、日本では三塁手は守備負担が軽いとみなされていますが、メジャーでは中堅手と同等レベルの守備負担があると捉えられています。
バッティングは水物なので、ある程度は仕方ないとしても、しっかり守れないと出場機会すら与えられない可能性もあります。
2025年オフまでの守備力の向上は必須のようです。
総合的には山本由伸よりも価値があると見られている
FanGraphsによる海外の有望選手分析によると、村上選手の将来的な価値(Future Value)は山本由伸選手を上回っています。
FanGraphsによる将来的な価値が高い日本人選手TOP3がこちら。
順位 | 選手名 | 将来的な価値 | WAR期待値 |
---|---|---|---|
1 | 村上宗隆 | 60 | 3.4~4.9 |
2 | 山本由伸 | 55 | 2.6~3.4 |
3 | 佐々木朗希 | 50 | 1.8~2.5 |
村上選手のWAR期待値である3.4~4.9がどれくらいかと言うと、2022年のマット・チャップマン選手やラファエル・デバース選手くらいの成績です。
選手名 | 2022年成績 | 2022年WAR |
---|---|---|
マット・チャップマン | 155試 率.229 27本 76点 | 4.1 |
ラファエル・デバース | 141試 率.295 27本 84点 | 4.9 |
両者とも優れた三塁手であり、メジャーの分析によると、村上選手は将来的にはこのレベルに到達できると考えられています。
村上宗隆のメジャーでの年俸予想は?
報道では、3億ドル(約410億円)の大型契約も夢ではないとも言われていますが、現実的には厳しいと考えられます。
理由は「2022年のような成績を今後3年連続で残し続ける」という条件付きだからです。
事実、2023年シーズンは2022年並みの成績を残すことはかなり困難になっています。
また、直近の野手の大型契約だと吉田正尚選手と鈴木誠也選手が挙げられますが、両者とも100億円規模です。
選手名 | メジャー挑戦時の契約総額 |
---|---|
吉田正尚 | 5年総額9000万ドル(108億円) |
鈴木誠也 | 5年総額8500万ドル(102億円) |
鈴木選手は通算打率.315、182本塁打、ゴールデングラブ賞5回受賞の守備力を引っ提げてのメジャー挑戦。
吉田選手は通算打率.327、3189打席でたった300三振しかしていない異次元のコンタクト力を武器に挑戦。
両者ともレギュラー獲得後のシーズンで打率3割を切ったことがない超人だったにもかかわらず100億円前後。
そのため、MLB挑戦時の村上選手の年俸も100億円前後が上限であると思われ、年俸は20億円前後になりそうです。
2024年、2025年の成績次第で上下はありそうですが。
400億円規模の契約で言うと、前述のデバース選手がレッドソックスと11年3億3100万ドル(約438億3000万円)の契約を交わしたばかり。
村上選手もメジャーの最初の数年で期待通りの結果を残せれば、400億円規模の契約も夢ではないかもしれません。
村上宗隆のメジャー挑戦はいつ?予想年俸は?通用しないとの評価?【まとめ】
この記事では、ヤクルト・村上選手のメジャー挑戦がいつなのか、メジャーからの評価や予想年俸について紹介しました。
村上選手のメジャー挑戦の最短は2025年オフです。
予想年俸は吉田正尚選手や鈴木誠也選手と同様に100億円前後、評価としては山本由伸投手よりも高い評価になっています。