2021年にメジャーリーグでMVP獲得、そこからエンゼルスの看板選手として活躍中の大谷翔平選手。
大谷選手はすごいと世間に認識されていますが、凄いところがいろいろありすぎてよく分からない、「とりあえずすごいんでしょ?」という方も多いようです。
そこでこの記事では、大谷翔平選手のすごさについて様々な角度から紹介していきます。
大谷翔平のすごさ①二刀流で規定投球回と規定打席に同時到達
大谷翔平選手の一番分かりやすい凄さは、真の意味で「世界初の二刀流プレイヤー」になったことです。
2021年以降の二刀流の成績がえぐい
大谷選手は「投げればエース、打てばチームの最強バッター」と言われています。
特に活躍が顕著になった2021年からの成績がこちら。
年度 | 投手成績 | 打者成績 |
---|---|---|
2021 | 23試 9勝2敗 防3.18 奪三振156 | 158試 率.257 本47 点100 盗26 |
2022 | 28試 15勝9敗 防2.33 奪三振219 | 157試 率.273 本34 点95 盗11 |
2021年以降の大谷選手のWARがこちら。※カッコ内はMLBでの順位。
年度 | 投手WAR | 打者WAR | WAR(合計) |
---|---|---|---|
2021 | 3.0(42位) | 5.0(19位) | 8.0(1位) |
2022 | 5.6(6位) | 3.8(48位) | 9.4(2位) |
WARは選手の走・攻・守・投の総合力を評価する指標で、6.0を超えるとMVP級という評価になりますが、両年とも余裕で6.0を超えています。
また、2021年こそ「合わせ技で取ったWAR1位」感が強かった(投手が42位で打者が19位)ものの、2022年は投手で6位になり、2023年は打者として2位につけています。
年々「打者としての大谷」「投手としての大谷」それぞれのクオリティが増してきているのが凄いところです。
WARについての解説や、大谷選手の年度別WARはこちらの記事で詳しく紹介しています。
2023年の大谷選手の最新成績はこちら。
項目 | 成績 | リーグランキング(10位以内のみ) |
---|---|---|
打率 | .304 | 4位 |
ホームラン | 44 | 1位 |
打点 | 95 | - |
盗塁 | 20 | - |
OPS | 1.066 | 1位 |
項目 | 成績 | リーグランキング(10位以内) |
---|---|---|
登板数 | 23 | - |
勝利 | 10 | 8位 |
敗北 | 5 | - |
防御率 | 3.14 | 3位 |
投球回 | 132.0 | - |
奪三振 | 167 | 5位 |
WHIP | 1.06 | 4位 |
規定打席と規定投球回同時到達の偉業
2022年には近代野球史上初の規定打席(502打席)と規定投球回(162回)同時到達を達成。
二刀流完全解禁で体力の消耗が加速する中で、二刀流として試合に出続けました。
MLB挑戦後の大谷選手の打席数と投球回数一覧がこちら。
年度 | 打席数 | 投球回数 |
---|---|---|
2018 | 367 | 51.2 |
2019 | 425 | 0 |
2020 | 175 | 1.2 |
2021 | 639 | 130.1 |
2022 | 666 | 166.0 |
2023 | 599 | 132.0 |
2022年にMLBにおいて規定投球回に到達したピッチャーは、全30球団でたった20名のみ。
ほとんどの「専業」ピッチャーが到達できない数字を、大谷選手は二刀流で到達してしまうのは凄すぎるの一言。
このように二刀流として「量と質」が伴った活躍をしているところが、大谷選手の一番凄いところです。
大谷翔平のすごさ②並外れたパワー
日本人野手は長らく「メジャーリーグではパワーヒッターとして通用しない」と言われてきました。
日本で随一のパワーヒッターと称されていた松井秀喜氏でさえ、シーズン30本塁打到達は1度のみ。
それをあっさり抜いてしまったのが大谷選手。
大谷選手のホームラン数の推移がこちら。
年 | ホームラン数 |
---|---|
2018 | 22 |
2019 | 18 |
2020 | 7 |
2021 | 46 |
2022 | 34 |
2023 | 44 |
2021年は、日本人史上初のMLBでのホームラン王まであと一歩のところまで迫りました。
2022年も34本と、二度目のシーズン30本塁打以上を達成。
2023年はついにアジア人初のホームラン王を獲得!
この日本人離れしたパワーも大谷選手の大きな魅力の一つです。
大谷翔平のすごさ③成績が圧倒的すぎてトレード相手がいない
大谷翔平選手は2023年のオフにFAになります。
しかしながら、トラウト・大谷という2代巨頭を擁していても、近年のエンゼルスは成績が低迷中。
一般的にMLBで下位に低迷するチームは、FAが近い主力選手と再契約の見込みがない場合、優勝争いしているチームへトレードに出して若手有望選手と交換します。
そうすることで、下位のチームは来年以降にかけることができ、優勝争いしているチームは優秀な助っ人選手を手に入れることで更にチームを強化できます。
大谷選手は下位に低迷するチームに所属するFAが近い主力選手なので、優勝争いをしている球団とのトレードの噂が絶えません。
ただ、二刀流で圧倒的な成績を残している大谷選手には相応の交換相手が必要。
大谷翔平選手1人に対して、主力選手+有望な若手選手複数人が必要とも言われています。
そのため、交換先の球団は育成システムが整っていて、有望な若手がたくさんいることが必須条件です。
また、トレード先の球団は大谷選手との2024年以降の再契約も当然狙います。
そうなると、MLB最高年俸を更新するとも言われる大谷選手の年俸を払える球団でないといけません。
これらのことから、他球団が無理に大谷選手をトレードで狙う可能性はかなり低いと見られています。
大谷翔平のすごさ④MLBに大谷ルールを作らせた
大谷選手の二刀流は最初、日本のプロ野球でスタート。
誰もやったことがないことだったので、二刀流開始当初は「できるわけない」と懐疑的な声が数多くありました。
後に結果で全員黙らせたところが凄すぎますね。
MLBでも最初の数年は野手としては通用したものの、投手として結果が出せず、懐疑的な声が多くありました。
そんな中でもMLBの考えは柔軟で、大谷選手が新人王を獲得した翌年の2019年3月にはロースターに「二刀流」枠を新設することを決定。
ロースターの二刀流枠が適用される前の2021年に、大谷選手は二刀流で大活躍しMVPを受賞。
この活躍を受けてMLBは、更に大谷選手専用のルールを新設。
それが「大谷ルール」です。
MLBに特定の選手専用のルールを作らせてしまう時点で、大谷選手がいかに特別かが分かります。
大谷選手の一番凄いところがこれ。
大谷翔平のすごさ⑤えげつない年収額
大谷選手の2023年の年俸は3,000万ドル(約36億円)。※1ドル120円換算
これはMLB全体で15位につけています。
MLBは30球団にメジャー契約選手が40人おり、その中での15位なので、MLBの中でも上位約1%に相当します。
しかも大谷選手の現在のステータスはFA未取得で、その前段階の年俸調停権取得選手に過ぎません。
そのためFA権取得後の2024年以降の年俸はMLB1位に躍進するとも言われています。
予想では、2024年以降の年俸は50億円以上が見込まれています。
サッカーのメッシ選手の最高年俸が80億円。
世界の誰もが知っている選手の年俸に迫る勢いの大谷選手。
いかに凄い選手であるかが分かります。
大谷翔平のすごさ⑥長身小顔イケメンで圧倒的なスポンサー映え
大谷選手は、約36億円の年俸に加えて、3,500万ドル(約42億円)以上のスポンサー収入を得ているとも言われています。
2023年の大谷選手のスポンサー契約は推定13社。
長身イケメンで小顔、加えてストイックな性格で世間の印象も最高。
広告映えする大谷選手にスポンサー依頼が舞い込むのは当然の流れですよね!
スポンサー契約の詳細は下記の記事で紹介しています。
大谷翔平のすごさ⑦ストイックすぎる
大谷選手は性格がストイックすぎると言われていて、数々の伝説を残しています。
- 2023年のシーズン中、「外食したことがない」と発言。
- WBC優勝の戦友・ヌートバー選手からの食事の誘いを「その時間は寝てる」と断る。
- トンカツの衣をはがして食べる。
- ニューヨークの街に出たことがない。
- 家でプレステをするのが唯一の趣味。
他多数
チャラチャラしたい年頃のはずなのに、野球以外に見向きもしないストイックさは凄すぎです!
大谷選手のお母さんもストイックと言われていて、これだけ圧倒的に稼いでいる息子がいながらパート勤務を辞めないそうです。
ここまでのストイックさがあるからこそ、圧倒的なパフォーマンスを出せるのですね!
大谷翔平のすごさ⑧間違いなくモテるのに野球に一途
野球がうまくて、大金持ちで、長身小顔イケメンな大谷選手ですが、「生活が変わるのが嫌なので、現役の間は結婚しない」と言われています。
【祝】2024年2月29日に結婚を発表されました!
当然これだけのビッグスターなので、アメリカでも日本でも「彼女候補」は数多く報道されています。
こちらの記事で歴代の彼女と報道された3人を紹介しています。
モテモテに違いないのに、それでもひたすら野球だけに向き合い続ける大谷選手は「凄い」としか形容できませんね。
そこらへんの坊主より煩悩がないのでは?!
大谷翔平のすごさ⑨スーパースターなのに親しみやすい
大谷選手はストイックに自分を追い込む一方で、他人に見せる性格は「明るく親しみやすい」と言われています。
一部では親しみを込めて「クソガキ」とも言われています。
- デッドボールを当てられた相手チームの選手に「次はお前だ」と仕返し予告のブラックジョークをかます。
- 他球団の選手から塁上でめちゃくちゃ話しかける。
- 水原通訳やコーチにイタズラを仕掛ける。
他多数
もはや知らない者はいないスーパースターなのに、近寄りがたい雰囲気を一切出さない素晴らしい性格です。
大谷翔平のすごさ⑩なおエが定着
大谷選手が大活躍しながらもエンゼルスが負けることをネット上では「なおエ」と言います。
「なおエ」の由来は、イチロー選手がどれだけ活躍しようともマリナーズが負ける「なおマ」から来ていると言われています。
現地ファンにもなおエにあたる「Tungsten Arm O’Doyle」という言葉が定着。
Tungsten Arm O’Doyleとは100年前に活躍した架空の選手の名前で、大谷選手がこの選手の記録を100年ぶりに破ったが試合は負けた(いわゆる「なおエ)という意味合いで使われます。
要するに大谷選手が100年ぶりに記録を破るような一流選手であることを意味します。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
【10選】大谷翔平のすごさをわかりやすく解説!サッカーで例えるとメッシ級!【まとめ】
この記事では、大谷翔平選手のすごさについて様々な角度から紹介してきました。
大谷選手の凄さは、残す成績や年俸の高さは当然のこと、一番はMLBにルールを変えさせたところにあります。
年俸はさすがに280億円のクリスティアーノ・ロナウド選手には叶いませんが、全盛期のメッシ選手に迫るところまで来ています。
日本人でこのレベルの選手が出たことがすごいですよね!