2021年にトミー・ジョン手術を受けて、2023年に復帰したツインズの前田健太投手。
前田投手がドジャースと結んだ8年契約は基本給が安く、生涯年俸でかなり損しているのでは?と言われています。
この記事では、前田投手の出来高込みの生涯年俸推移について紹介していきます。
前田健太の2023年の年俸は?
ツインズ・前田健太投手の2023年の年俸は$3,000,000(約3.6億円)です。
これに下記の出来高ボーナスが加わります。
- 90投球回以降190回まで、10回ずつ達成ごとに$250,000(約3,000万円)
- 200投球回達成で$750,000(約9,000万円)
- 15, 20先発機会ごとに$1M(約1.2億円)、25, 30, 32先発機会ごとに$1.5M(約1.8億円)
- トレードボーナス: $1M(約1.2億円)
- 開幕ロースター入り: $150,000(約1,800万円)
出来高ボーナスの満額はいくら?
- 投球回ボーナスの満額:$3.5M(約4.2億円)
- 先発機会ボーナスの満額:$6.5M(約7.8億円)
- トレードボーナス: $1M(約1.2億円)
- 開幕ロースター入り: $150,000(約1,800万円)
- 合計:11.15M(約13.4億円)
もし出来高を満額ゲットした場合、基本給と合わせて$14.15Mとなり、総額年俸は約17億円にのぼります。

2023年は怪我明けで、出来高満額ゲットの可能性は厳しい状況です。
もし出来高を満額受け取れた場合の前田投手の年俸は、MLB全体の年俸ランキングで94位です。
MLBの年俸が高い理由は、こちらの記事で詳しく解説しています。


前田健太のカープ時代の年俸推移は?
前田健太投手は、メジャーリーグ移籍前は広島カープでエースとして奮闘していました。
年度(年齢) | 所属 | 年俸 | 差額 |
---|---|---|---|
2007(19歳) | 広島 | 800万円 | 契約金8,000万円 |
2008(20歳) | 広島 | 800万円 | ー |
2009(21歳) | 広島 | 2,500万円 | +1,700万円 |
2010(22歳) | 広島 | 4,800万円 | +2,300万円 |
2011(23歳) | 広島 | 1.5億円 | +1.02億円 |
2012(24歳) | 広島 | 1.5億円 | ±0 |
2013(25歳) | 広島 | 2.1億円 | +6,000万円 |
2014(26歳) | 広島 | 2.8億円 | +7,000万円 |
2015(27歳) | 広島 | 3億円 | +2,000万円 |
前田健太のポスティング移籍の譲渡金はいくら?
前田投手は、2015年オフにカープを通じてポスティング申請。
譲渡金は当時のルール下で最高額の2,000万ドル(当時のレートで約24億円)でした。
ポスティング制度については、こちらの記事で詳しく解説しています。


前田健太のメジャーリーグ移籍後の年俸推移は?
前田健太投手のメジャーリーグ移籍後の年俸推移がこちら。
基本年俸は固定の300万ドル(約3.6億円)で、その分出来高が分厚くなっています。
年度(年齢) | 所属 | 基本年俸 | 出来高 | 総年俸額 |
---|---|---|---|---|
2016(28歳) | LAD | $3,000,000 (約3.6億円) | $7,250,000 (約8.7億円) | $10,250,000 (約12.3億円) |
2017(29歳) | LAD | $3,000,000 (約3.6億円) | $4,250,000 (約5.1億円) | $7,250,000 (約8.7億円) |
2018(30歳) | LAD | $3,000,000 (約3.6億円) | $3,000,000 (約3.6億円) | $6,000,000 (約7.2億円) |
2019(31歳) | LAD | $3,000,000 (約3.6億円) | $5,400,000 (約6.5億円) | $8,400,000 (約10.1億円) |
2020(32歳) | MIN | $3,000,000 (約3.6億円) | $2,185,000 (約2.6億円) | $5,185,000 (約6.2億円) |
2021(33歳) | MIN | $3,000,000 (約3.6億円) | $2,500,000 (約3億円) | $5,500,000 (約6.6億円) |
2022(34歳) | MIN | $3,000,000 (約3.6億円) | なし | $3,000,000 (約3.6億円) |
2023(35歳) | MIN | $3,000,000 (約3.6億円) | ? | ? |
- LAD:ロサンゼルス・ドジャース
- MIN:ミネソタ・ツインズ
前田健太のメジャーの平均年俸総額は?
前田投手の年俸は出来高の部分が大きいため、毎年安定しません。
そこで2016年から2022年の実績ベースで平均の年俸総額を計算すると、日本円で約7億8000万円になります。
日本での給料と比較すると良い金額のように思えますが、MLBの他のローテーションピッチャーは10億円を超える金額をもらっているため、やはり低いと感じてしまいます。



給料が安い代わりに8年分のサービスタイムを得ることができて、MLBの年金満額受給まであと2年のところまで来ました。


前田健太の生涯年俸額は?
ツインズ・前田投手が生涯で稼いできた総年俸額は68億5000万円です。(2023年の年俸を含まない)
NPB契約金 | 8,000万円 |
NPB総年俸額 | 11億7,900万円 |
MLB契約金 | $1,000,000(1億2000万円) |
MLB総年俸額 | $45,585,000(54億7000万円) |
生涯年俸(日本円) | 68億5000万円 |
2021年に受けたトミー・ジョン手術の経過次第では、今後更なる活躍が期待できるため、まだまだ生涯獲得年俸額は伸びる可能性があります。
【2023年】前田健太の年俸は安い?出来高込みの生涯年俸推移を紹介!【まとめ】
この記事では、ツインズ・前田投手の出来高込みの生涯年俸推移について紹介してきました。
前田投手の年俸は「安い」「奴隷契約」と揶揄されますが、実際は出来高で回収できた年もあり、生涯獲得年俸は68億5000万円にのぼります。
2023年オフにFAになるため、今後の前田健太投手の動向に注目です!

